【書評】  日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】 竹村 公太郎 著  

【書評】
日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】 竹村 公太郎 著

東京新聞2014年3月16日

http://www.tokyo-np.co.jp/article/book/shohyo/list/CK2014031602000179.html

『日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】』(PHP文庫)竹村公太郎著(PHP研究所 740円)


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『日本史の謎は「地形」で解ける』第2弾。前作同様、ミステリーの謎解きの快感と、固定概念がひっくり返る知的興奮が味わえる一冊。


日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】 [ 竹村公太郎 ]
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PHP文庫 竹村公太郎 PHP研究所発行年月:2014年02月03日 ページ数:345p サイズ:文


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日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】 (PHP文庫)
PHP研究所
2014-02-05
竹村 公太郎

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・発売日:2014年02月03日
・著者/編集:竹村公太郎
・出版社:PHP研究所
・サイズ:文庫
・ページ数:345p
・ISBNコード:9784569761459

【内容情報】
日本全国の「地形」と「気象」を熟知する著者が、人文社会分野の専門家にはない独自の視点で、日本の歴史・文明・文化の様々な謎を解き明かす。ベストセラーとなった前作『日本史の謎は「地形」で解ける』同様、定説がひっくり返る知的興奮と、ミステリーの謎解きのような快感を同時に味わえる1冊。古代エジプトのピラミッド建設の謎に挑んだ「番外編(第17章・18章)」も必読。

【目次】
なぜ日本は欧米列国の植民地にならなかったか 1-地形と気象からの視点
なぜ日本は欧米列国の植民地にならなかったか 2-「海の中」を走った日本初の鉄道
日本人の平均寿命をV字回復させたのは誰かー命の水道水と大正10年の謎
なぜ家康は「利根川」を東に曲げたかーもう1つの仮説
なぜ江戸は世界最大の都市になれたか 1-「地方」が支えた発展
なぜ江戸は世界最大の都市になれたか 2-エネルギーを喰う大都市
なぜ江戸は世界最大の都市になれたか 3-広重の『東海道五十三次』の謎
貧しい横浜村がなぜ、近代日本の表玄関になれたかー家康が用意した近代
「弥生時代」のない北海道でいかにして稲作が可能になったかー自由の大地が未来の日本を救う
上野の西郷隆盛像はなぜ「あの場所」に建てられたかー樺山資紀の思い〔ほか〕

【著者情報】
竹村公太郎(タケムラコウタロウ)
1945年生まれ。横浜市出身。1970年、東北大学工学部土木工学科修士課程修了。同年、建設省入省。以来、主にダム・河川事業を担当し、近畿地方建設局長、河川局長などを歴任。2002年、国土交通省退官後、リバーフロント研究所代表理事。現在は日本水フォーラム事務局長。社会資本整備の論客として活躍する一方、地形・気象・下部構造(インフラ)の視点から日本と世界の文明を論じ、注目を集める。


◆風土から知る意外な事実

[評者]志村有弘=文芸評論家

 地形と気象の考察を根幹として、歴史の意外な事柄が推論により解き明かされてゆく。幕末、欧米が日本を植民地化しなかったのは、地震の多発とコレラを恐れたことによるという。一九二一(大正十)年を境に乳児死亡率が減少したのは、化学兵器として考えていた塩素をシベリア出兵撤退で水道の殺菌に回したからで、それを行ったのは、細菌学専門家の後藤新平(元外務大臣・東京市長)であったと述べる。

 過去、通常では考え得なかった歴史読解の鍵や事柄が随所に示される。徳川家康の鷹狩(たかが)りは実は地形調査であり、江戸の発展は森林エネルギーに拠(よ)るとする。江戸の消費生活を支えたのは参勤交代で出て来る地方の大名たちで、いま東京に出て来て消費生活を送る学生と仕送りをする地方の親は「現代版の参勤交代」であると指摘。

 著者は海外にも目を向け、約百基のピラミッドはナイル川の堤防治水事業で、台地の三基のピラミッドは灯台であったと論じる。一方、日本は既存のダムを利用すべきだと説くなど、河川技術の専門家である著者ならではの立論も示す。歴史の謎に風土に即した工学の光を当て、新しい推理のプロセスが楽しめるオリジナル文庫だ。気温の温暖化に関連して、広大な北海道が百年後の「食糧自給のための切り札」となると予測するなど、未来の光明を見る思いがする。「文化は消費である」「弱者のベンチャー企業こそが、新しい工夫をして未知の世界に挑戦していける」と説く。心に残る文章だ。

 地形や地質や災害に悩むのではなくそれを巧みに利用する大切さも学ぶ。民族の性格はその土地の気象や地形が決めるという説も傾聴に値する。古地図や写真など図版も豊富だ。

 なお、同じ著者による『日本史の謎は「地形」で解ける』(同文庫、昨年十月刊)も、京都が千年以上都であり続けた理由を陸路・海路の起点という地形の上から説明するなど、独自の論を展開していて興味深い。
 (PHP文庫・740円)

 たけむら・こうたろう 元建設省河川局長。現在は日本水フォーラム事務局長。

『日本史の謎は「地形」で解ける』(PHP文庫)竹村公太郎著(PHP研究所 780円)


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なぜ頼朝は狭く小さな鎌倉に幕府を開いたか、なぜ信長は比叡山を焼き討ちしたか……日本史の謎を「地形」という切り口から解き明かす!


日本史の謎は「地形」で解ける [ 竹村公太郎 ]
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PHP文庫 竹村公太郎 PHP研究所発行年月:2013年10月01日 ページ数:379p サイズ:文


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日本史の謎は「地形」で解ける (PHP文庫)
PHP研究所
2013-10-03
竹村 公太郎

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・発売日:2013年10月01日
・著者/編集:竹村公太郎
・出版社:PHP研究所
・サイズ:文庫
・ページ数:379p
・ISBNコード:9784569760841

【内容情報】
京都が日本の都となったのはなぜか。頼朝が狭く小さな鎌倉に幕府を開いたのはなぜか。関ヶ原勝利後、家康がすぐに江戸に帰ったのはなぜか。日本全国の「地形」を熟知する著者が、歴史の専門家にはない独自の視点で日本史の様々な謎を解き明かす。歴史に対する固定観念がひっくり返る知的興奮と、ミステリーの謎解きのような快感を同時に味わえる1冊。

【目次】
関ヶ原勝利後、なぜ家康はすぐ江戸に戻ったかー巨大な敵とのもう一つの戦い
なぜ信長は比叡山延暦寺を焼き討ちしたかー地形が示すその本当の理由
なぜ頼朝は鎌倉に幕府を開いたかー日本史上最も狭く小さな首都
元寇が失敗に終わった本当の理由とは何かー日本の危機を救った「泥」の土地
半蔵門は本当に裏門だったのかー徳川幕府百年の復讐1
赤穂浪士の討ち入りはなぜ成功したかー徳川幕府百年の復讐2
なぜ徳川幕府は吉良家を抹殺したかー徳川幕府百年の復讐3
四十七士はなぜ泉岳寺に埋葬されたかー徳川幕府百年の復讐4
なぜ家康は江戸入り直後に小名木川を造ったかー関東制圧作戦とアウトバーン
江戸100万人の飲み水をなぜ確保できたかー忘れられたダム「溜池」
なぜ吉原遊郭は移転したのかーある江戸治水物語
実質的な最後の「征夷大将軍」は誰かー最後の“狩猟する人々”
なぜ江戸無血開戦が実現したかー船が形成した日本人の一体感
なぜ京都が都になったかー都市繁栄の絶対条件
日本文明を生んだ奈良は、なぜ衰退したかー交流軸と都市の盛衰
なぜ大阪には緑の空間が少ないかー権力者の町と庶民の町
脆弱な土地・福岡はなぜ巨大都市となったか
「二つの遷都」はなぜ行われたかー首都移転が避けられない時

【著者情報】
竹村公太郎(タケムラコウタロウ)
1945年生まれ。横浜市出身。1970年、東北大学工学部土木工学科修士課程修了。同年、建設省入省。以来、主にダム・河川事業を担当し、近畿地方建設局長、河川局長などを歴任。2002年、国土交通省退官。現在、リバーフロント研究所代表理事及び日本水フォーラム事務局長。社会資本整備の論客として活躍する一方、地形・気象・下部構造(インフラ)の視点から日本と世界の文明を論じ、注目を集める。


◆もう1冊 
 石弘之著『名作の中の地球環境史』(岩波書店)。聖書をはじめ、古今東西の数々の名作から読み取った風土や自然環境の歴史を紹介。


名作の中の地球環境史 [ 石弘之 ]
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石弘之 岩波書店発行年月:2011年03月 ページ数:318, サイズ:単行本 ISBN:97840


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