「幻のワイン100」ミシェル=ジャック・シャスイユ著、ジャック・カイヨー写真(河出書房新社)

「幻のワイン100」ミシェル=ジャック・シャスイユ著、ジャック・カイヨー写真、藤見利孝監訳、吉田春美訳 (河出書房新社 5250円)
【書籍・書評】
日刊ゲンダイ2013年9月5日 掲載

http://gendai.net/articles/view/book/144385

<世界一美しいカーヴに所蔵された至極の100本>


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幻のワイン100 ---世界最高級ワインと酒蔵
河出書房新社
ミシェル=ジャック・シャスイユ

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 世界屈指のワインコレクターが、「世界一美しい」と称賛されるカーヴ(貯蔵庫)に所蔵する3万5000本ものコレクションから、選りすぐり100本を紹介する写真集。近くは2005年の「ミュジニー・ルーミエ」から古くは何と1735年の「ポート ハインツ」まで、そうそうたるグレート・ビンテージ(作柄最良年)ワインが年代順に並ぶ。

 たとえ「モナリザ」と交換を申し出られても、手放す気はないという「キンタ・ド・ノヴァル・ナシオナル 1931」は、あらゆる批評家が絶賛する至極の一本。それも氏のコレクションはオリジナルの口金がついたままの完璧なレベルで保たれ、恐らくこの世に残る最後の一本ではないかという。

 フランスの上質ワインのグレート・ビンテージと世界中の優れたワインをすべて集めるのがコレクションの目標だという氏は、あるときは大統領の招きでエリゼ宮に滞在中のクリミアのワイン関係者にコンタクト。意気投合し、シラク大統領にプレゼントするつもりで持参したというワインを贈られた。「ミュスカ マガラッチ 1924」がそのワインだ。

 その他、父親の生まれた年の「ペトリュス 1914」や、あるオークションで入札を譲ったら、後日試飲会に招かれ、自分が競り落としたら決して味わうことがなかっただろうという「マグナム シャトー・ラフルール 1947」(唯一空き瓶で登場)まで、入手に至る経緯やワイナリーの歴史など、一本一本にまつわるドラマが記され、短編小説を読んでいるような味わいがある。

 個人の趣味を超えて人類のためにワイン300年の歴史を現物で後世に伝えることに使命感を抱く氏のコレクションは、まさに生きたワイン博物館と呼ばれるのにふさわしい。

 恐らくどれも入手困難、そして高価で、一生味わうことが出来ない逸品ばかりだろうが、美しい写真も相まって眼福のひとときをもたらしてくれる。

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