「富士山の文学」久保田淳著 (角川書店 860円)

「富士山の文学」久保田淳著 (角川書店 860円)
【書籍・書評】
日刊ゲンダイ2013年9月9日 掲載

http://gendai.net/articles/view/book/144450


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富士山の文学 (角川ソフィア文庫)
角川学芸出版
2013-07-25
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角川文庫 角川ソフィア文庫 久保田淳 角川学芸出版 KADOKAWA発行年月:2013年07月25日


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<富士山再考>

 世界遺産に選ばれて盛り上がる富士山ブーム。あらためて日本人の原点を見直そう。

<「万葉集」から武田泰淳夫妻の「富士日記」までを一望>

 古来「田子の浦にうち出でて見れば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ」と詠まれた富士山。あまりにも有名な「万葉集」の一首だが、実は元本には「雑歌」として収められている。というのも山部赤人は「天地(あめつち)の分れし時ゆ神さびて高く貴き駿河なる富士の高嶺を天の原……」とした長い歌に対する反歌として先の一首を詠んだのだ。

 本書は中世文学の専門家が解説する富士山をめぐる日本文学史。「万葉集」の後、「古今集」「竹取物語」と経て西行法師へ。同時代にはまた藤原俊成もあって富士山文学の系譜を支え、「平家物語」や「吾妻鏡」につながっていく。

 江戸期に入ると紀行文学が勃興。芭蕉の俳諧はまさに紀行文学として「野ざらしの旅で見た富士」の印象を書き残す。こうした新しい風趣も日本ならではの近世的な感性のたまものだろう。近代に入ると正岡子規、夏目漱石、徳富蘆花、北原白秋……ときて最後を飾るのは武田泰淳・百合子夫妻の「富士」と「富士日記」。まさに滔々(とうとう)たる大河のような文芸の系図である。

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