【江戸東京 町歩き】 濡れて艶めかしく <渋谷・桜丘町>

【江戸東京 町歩き】
濡れて艶めかしく<渋谷・桜丘町>
【話題】
日刊ゲンダイ2013年5月8日 掲載



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 渋谷駅南口の歩道橋を渡って国道246号を越えた辺りが、桜丘町だ。渋谷で食事などをするなら、松涛・神山町方面か、この桜丘町方面と決めている。なぜなら、“子供”が比較的少ないように思うから。

「さくら坂」は、その名の通り、坂道の両側に桜が植わっている。桜の季節には満開の桜を楽しめ、それはそれは美しいのだが、個人的には今から梅雨にかけての季節の景色の方が好きだ。

 青々とした葉の下を歩くと、都会のど真ん中である渋谷にいるとは思えない気分。雨が降っている時は、それらの葉がしっとり濡れて艶(なま)めかしく、例えるなら、酸いも甘いも噛み分けた女性。まるで、着物姿の木村多江さんのようだ(ポン酢のCMで「新玉ネギは、お好き?」と聞く女性)。

 セブン―イレブンを過ぎて少し行くと、2匹のヤギがいるカフェあり。サクラちゃんとショコラちゃん。スタッフにOKをもらえば、エサもあげることができるとか。

 坂を上りきり、下る。「西郷馬車道通り」を左に行くと、女性2人がオーナーの南イタリア料理店「ピノサリーチェ」がある。トマトソースのシンプルパスタが好きな人は、この店を見逃してはいけない!

「最後のシメとして食べる人も多いですよ」とオーナーが言うように、腹いっぱいでもツルツルッと入るサッパリした味わい。定期的に行われているワイン会では、酒に強い人でも大満足の量が飲める。

 桜丘町には、渋いバーがあちこちに。ふっと飛び込んだカウンターだけのバー「Jazz with KAZZ」は大層よかった。6席ほどの狭い空間で、大声で騒がず飲める大人向けのバー。1杯のつもりが、ついつい杯を重ねてしまい、終電を逃してしまった。
(真) .

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