晩秋の白神山地 堪能
晩秋の白神山地 堪能
朝日新聞2012年11月07日
暗門の滝の第3の滝脇の斜面を登り第2の滝に向かう参加者たち=西目屋村
来年で世界遺産登録から20周年を迎える白神山地を巡るツアー「白神のマタギの道をたどる」(企画・JTB東北法人営業青森支店、協力・朝日新聞青森総局、西目屋村など)が6日、1泊2日の日程を終えた。この日は、約30人のツアー客が、岩木川の源流である暗門の滝などを目指し、晩秋の白神山地を歩いた。
例年なら白神の木々は枯れている時期だが、今年は夏の猛暑の影響で、紅葉が見頃を迎えていた。ツアー客らは、あいにくの雨でしっとりとぬれた赤や黄の落ち葉を踏みしめ、暗門の滝を目指した。
暗門の滝は、上流から下流へ順に、第1の滝(落差42メートル)、第2の滝(落差37メートル)、第3の滝(落差26メートル)の三つからなる。
地域の人々は昔から白神山地から切り出したマキ材を、この滝を使って下流の地域に流していた。その様子は東北や北海道各地を旅した江戸時代後期の紀行家、菅江真澄(1754~1829)の紀行文にも書かれている。
数十年前に登山道が整備されるまでは、暗門の滝は現地の山仕事の従事者を除き、一般の人々が容易に立ち寄れる場所ではなかった。東京都から参加した山本裕さん(66)は「白神が自然と人間がうまく共生してきた地であることがわかった。昔の人々が畏怖(い・ふ)の念を持って接してきた山々を見て、改めて神聖な気持ちになった」と語った。
その後ツアー客らは、マタギの集落である砂子瀬や川原平といった地域が沈んだダムや、マタギが狩りに使った道具などが展示された西目屋村中央公民館などを見学した。
朝日新聞2012年11月07日
暗門の滝の第3の滝脇の斜面を登り第2の滝に向かう参加者たち=西目屋村
来年で世界遺産登録から20周年を迎える白神山地を巡るツアー「白神のマタギの道をたどる」(企画・JTB東北法人営業青森支店、協力・朝日新聞青森総局、西目屋村など)が6日、1泊2日の日程を終えた。この日は、約30人のツアー客が、岩木川の源流である暗門の滝などを目指し、晩秋の白神山地を歩いた。
例年なら白神の木々は枯れている時期だが、今年は夏の猛暑の影響で、紅葉が見頃を迎えていた。ツアー客らは、あいにくの雨でしっとりとぬれた赤や黄の落ち葉を踏みしめ、暗門の滝を目指した。
暗門の滝は、上流から下流へ順に、第1の滝(落差42メートル)、第2の滝(落差37メートル)、第3の滝(落差26メートル)の三つからなる。
地域の人々は昔から白神山地から切り出したマキ材を、この滝を使って下流の地域に流していた。その様子は東北や北海道各地を旅した江戸時代後期の紀行家、菅江真澄(1754~1829)の紀行文にも書かれている。
数十年前に登山道が整備されるまでは、暗門の滝は現地の山仕事の従事者を除き、一般の人々が容易に立ち寄れる場所ではなかった。東京都から参加した山本裕さん(66)は「白神が自然と人間がうまく共生してきた地であることがわかった。昔の人々が畏怖(い・ふ)の念を持って接してきた山々を見て、改めて神聖な気持ちになった」と語った。
その後ツアー客らは、マタギの集落である砂子瀬や川原平といった地域が沈んだダムや、マタギが狩りに使った道具などが展示された西目屋村中央公民館などを見学した。
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