【神奈川】  山北町 SL半世紀ぶり復活 汽笛鳴らし徐行運転 ファン感動

【神奈川】
山北町 SL半世紀ぶり復活 汽笛鳴らし徐行運転 ファン感動
東京新聞2016年10月16日

http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201610/CK2016101602000145.html


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半世紀ぶりに動いたSL=山北町で

 戦時中に製造された蒸気機関車(SL)が半世紀ぶりに動いた。JR山北駅に近い山北鉄道公園で展示するSLを走らせる「D52奇跡の復活祭」が十四、十五の両日開かれ、多くの鉄道ファンや住民が詰め掛けた。 (西岡聖雄)

 箱根越えも可能な大型のD52型で、一九六八年まで御殿場線で活躍した。公園内に新設した線路(十二メートル)を汽笛を鳴らして徐行運転した。D52型は国内に七両あるが、短いながらも自力で動くのは山北町の車両だけという。町は月に一回程度稼働させ、祭りやイベントの集客に生かす。

 かつて鉄道の町だった山北町は地域ににぎわいを取り戻そうと、七〇年から展示するSLの復活を計画。国の交付金を活用し、鉄道の日(十四日)に向け、再び動かす準備をしてきた。搭載した大型コンプレッサー二基から送る圧縮空気で動力を生み、石炭による蒸気は使わない。煙はダミーのエコ機関車だ。

 町から整備を任された元国鉄機関士の恒松孝仁さん(61)が、ボイラーを修理するなどして動く状態にした。引退して半世紀。保存状態はいいものの、行方不明の部品も。「再びSLを動かそう」という夢に共感した鉄道愛好家から貴重な部品を提供され、往時の姿を取り戻した。今後も月に二回程度メンテナンスを行う。

 恒松さんは「走らせたいという町の熱意に打たれて引き受けた。活性化に役立てばうれしい」と満足そう。一方、目を閉じて手の感覚だけで弁装置を調整するなど、点検には熟練の技が必要で「メンテ技術の継承が課題」とも語った。

 湯川裕司町長は「十一月二十三日の産業まつりをはじめ、町の行事と連動させたい。動く日を町ホームページで公開し、観光客を呼びたい」と期待している。

 山北駅は東海道線の山越えの拠点駅として栄え、鉄道職員も町内に多く住んだ。しかし、昭和初期の丹那トンネル開通で東海道線が現在のルートに変わると、次第に寂れた。

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