【くらべて選んで】 行楽やイベントに! 最強の望遠コンパクトデジタルカメラ  AmazonⅡ

くらべて選んで
行楽やイベントに! 最強の望遠コンパクトデジタルカメラ
文・栗山琢宏
朝日新聞デジタル2016年9月14日

http://www.asahi.com/and_bazaar/articles/SDI2016091371571.html?iref=andb_pc_top_main4

 デジタルカメラの市場では、スナップ写真はスマートフォンのカメラ機能ですませ、きちんと撮影したい人は一眼レフやミラーレスを使うという傾向になっている。一昔前はみんなが持っていた「普通のコンパクトなデジタルカメラ」は、どっちつかずで苦戦している印象だ。だが、高倍率レンズを搭載した超望遠コンパクトカメラは、スマートフォンや一眼レフのどちらにもない大きな特徴で人気を博している。


一眼レフでも難しい超高倍率を実現

 運動会や学芸会、スポーツ観戦時などの撮影で、遠くの被写体を大きく写したいというシーンは少なくない。ところが、手軽に撮影できるスマートフォンのカメラには光学ズームを備えているモデルはほとんどなく、遠距離の撮影には向いていない。一方、レンズ交換ができるミラーレスカメラや一眼レフは望遠レンズを使用できるが、500~600mm(35mm換算)程度の焦点距離のものでも巨大で、レンズだけでも2kgほどの重量になり、10万円を超えるような高価格なものになる。

 だが今回ご紹介するようなコンパクトデジタルカメラなら、片手で持てるサイズのボディーで、35mm換算で2000mmに相当する超望遠を実現するモデルがある。もちろん画質の違いはあるので、単純な比較はできないが、少なくとも手軽に持ち運べるサイズでの超望遠カメラは、このジャンルの製品に限られる。また以前は高倍率を競うようにモデルが登場してきたが、昨年から今年にかけては倍率は600mm程度におさえて(それでも十分な望遠だが)、画質を重視するタイプのモデルも登場してきた。

 野鳥や航空機、天体などの撮影には超高倍率モデルが抜群の威力を発揮する。一方、高画質望遠モデルは、旅行や子供のイベントなどで、広角から望遠までの幅広いズーミングで、かつ高画質で撮りたいというニーズにも対応できる。それでは、使い方に合わせた高倍率ズーム搭載モデルをご紹介しよう。


超高倍率で野鳥や天体撮影も自在


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ニコンの「COOLPIX P900」光学83倍のズームで2000mm相当の超望遠レンズを搭載する





 望遠を重視するなら35mm換算で2000mmを実現しているニコンの「COOLPIX P900」がオススメだ。有効1605万画素のCMOSに光学83倍のズームで、最望遠側でも開放F値6.5と明るい大口径レンズを採用。航空機や野鳥など、近くに寄れない被写体でも、大きく写しとれる。さらに背面のバリアングル液晶によって、多彩なアングルも楽な姿勢で撮影できるのも利点だ。レンズ前約1cmまで近づいて撮影できるマクロAFも採用し、近くのものから遠くのものまであらゆる被写体を撮影できるモデルだ。


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ニコンの「COOLPIX B700」は光学60倍ズームながら、有効2029万画素の高解像度で登場





 また同社からは、光学60倍ズームながら、有効2029万画素のモデル「COOLPIX B700」が10月に発売される。解像度を重視するならこちらが狙い目だ。


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キヤノンの「PowerShot SX720 HS」は、有効2030万画素で光学40倍ズームのコンパクトモデル





 コンパクトなボディーで高倍率を楽しめるのは、キヤノンの「PowerShot SX720 HS」だ。有効2030万画素のCMOSに、24~960mm(35mm換算)の光学40倍ズームを搭載しながら、約270g(撮影時)と軽量コンパクトなボディーを実現している。


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パナソニックの「DMC-TZ85」は、コンパクトで有効1810万画素で光学30倍ズーム





 パナソニックの「DMC-TZ85」は、有効1810万画素で24~720mm(35mm換算)の光学30倍ズームのモデル。秒間30コマで長時間連写できる「4K PHOTO」で、スポーツシーンでのボールを投げる瞬間、鳥が羽ばたく瞬間、子供の笑顔など、今まででは難しかった決定的瞬間を確実に撮れるという機能を持つ。重量も約282gと軽量。コンパクトさを重視するなら、キヤノンとパナソニックのこの二つのモデルが有力候補になる。

 レンズが交換できる一眼レフやミラーレスは状況に応じて最適なレンズを選べるが、24~600mmという広範囲で使うならレンズを2~3本持ち歩く必要がある。高画質高倍率モデルなら一眼レフに迫る高画質で、それを1台で実現できるメリットがある。さらに超高倍率モデルなら、今まで撮影できなかったような遠くの被写体を大きく写せるなど、撮影の幅が格段に広がる。行楽やイベントの多くなる季節に備えて、ぜひ検討してみてほしい。

文 フリーライター 栗山琢宏