【GRAPHIC】  「東京周辺 建築でめぐる ひとり美術館」土肥裕司著(G.B. 1600円+税)

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「東京周辺 建築でめぐる ひとり美術館」土肥裕司著(G.B. 1600円+税)
日刊ゲンダイ2016年7月22日

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/186109


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「ひとり美術館」とは、ある特定の芸術家だけの作品を集めた美術館のこと。その芸術家の生きざまや、芸術家とその作品を愛し、支えた人々の思いが込められたひとり美術館は「空間そのものが芸術家の息づかい」に満ちている。その建物と空間が「作品を包み込む美の器」として存在するからだ。そんな、こだわりの「ひとり美術館」を紹介するガイドブック。

「東京周辺建築でめぐるひとり美術館」 土肥裕司著(ジー・ビー 1,728円税込)


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【内容情報】(出版社より)
ひとりの芸術家のみの為に建てられた美術館(ひとり美術館)が東京周辺には実に数多くあります。
その所蔵品も見る価値アリですが、その館(やかた)そのものも非常に個性的で、
建築的に見る価値が高いものがとても多いのです。
本書はそのような独創的なひとり美術館ばかりを集め、ガイド書として作りました。
建築を巡り、美術を語り、芸術家を知るという贅沢なガイド書です。
オールカラーで地図付。カフェやミュージアムショップなどの情報も充実しています。
美術(館)好き、建築好き、そして街歩きや旅好きな方へ向けた好適書です。


東京周辺 建築でめぐるひとり美術館
ジービー
土肥 裕司

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東京周辺建築でめぐるひとり美術館 [ 土肥裕司 ]
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土肥裕司 ジー・ビーBKSCPN_【関東】BKSCPN_【東京】 発行年月:2016年04月27日


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基本情報
発売日: 2016年04月27日
著者/編集: 土肥裕司
出版社: ジー・ビー
サイズ: 単行本
ページ数: 142p
ISBNコード: 9784906993277

【内容情報】
あるひとりの芸術家のために用意された美の器。こだわりの「ひとり美術館」には見どころがたくさん。東京を中心に関東・甲信・静岡の65館を紹介。建築トピックにも注目!

【目次】
とっておきのアート小旅行
クレマチスの丘
安曇野アートライン ほか
長野・山梨
東山魁夷館
有島生馬記念館 ほか
静岡・神奈川
秋野不矩美術館
澤田政廣記念美術館 ほか
茨城・栃木・千葉
小杉放菴記念日光美術館
馬頭広重美術館 ほか
群馬・埼玉
富弘美術館
富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館 ほか
東京
入江一子シルクロード記念館
深沢小さな美術館 ほか

【著者情報】
土肥裕司(ドイユウジ)
雑誌や広告などの媒体で、幅広い被写体を相手に活躍するカメラマン。母校である阿佐ヶ谷美術専門学校で写真の講師を務めるほか、書籍の執筆も手掛ける。

電子書籍


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ひとりの芸術家のみの為に建てられた美術館(ひとり美術館)が東京周辺には実に数多くあります。 その所蔵


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 多くの美術館がある長野県には、世界的にも珍しい美術館密集エリアがある。

 その「安曇野アートライン」と呼ばれる地域にある「碌山美術館」は、留学先でロダンに出合い、洋画家から転向して彫刻家になった荻原守衛(碌山は号)のひとり美術館。道ならぬ恋に苦しみながら制作をつづけ、30歳で病に倒れた碌山の思いに突き動かされた30万人もの人々からの寄付で建設されたという。碌山と同じくキリスト教徒だった今井兼次が設計した建物は、芸術家の信仰を尊重したロマネスク様式の教会をイメージしてつくられている。

「一様につくられたものでは物足りない」という今井が選んだ不揃いな瀬戸の焼き過ぎレンガが重厚な外観をつくり出し、四季折々の安曇野の自然の風景の中に溶け込む。また、建物に合うように制作されたドアノッカーなどのアイテムは、開館を喜んだ作家たちから寄贈されたものだという。

 山梨県の久保田一竹美術館は、室町時代に栄え、その後衰退した「辻が花しぼり」を現代によみがえらせた染色家の作品とゆかりの品々を収蔵・展示する。

 自ら最適の用地を探し出し、設計原案した美術館は、まずその入り口から圧倒される。インドの古城から移築したというその門をくぐると出迎えてくれるのは、琉球石灰岩の円柱がつくり出す回廊が印象的な新館で、これは作家が愛したガウディのイメージを形にしたものだという。作品が展示される本館は、樹齢1000年を超えるひばの大黒柱16本が支えるピラミッド型で、敷地全体に和と洋が融合した無国籍な世界をつくり出す。

 その他、天然素材を大胆に使い、城壁のようにも見える藤森照信設計の「秋野不矩美術館」(静岡県)や、湖の畔に立ち、外観はシンプルな正方形の建物なのに、内部は33の円筒が詰め込まれ、壁がどこも曲線を描く「富弘美術館」(群馬県)など、関東・甲信・静岡の65館を網羅。

「ひとり美術館」は、その隅々にまで仕掛けが施され、作品と器が共鳴し合う貴重なアート空間体験を味わわせてくれる。それ自体を目的とした旅やドライブはもちろん、夏休みの旅先での立ち寄り候補としても最適のスポットになるだろう。