疾走、北海道新幹線の夢 沿線住民ら地元盛り上げに意欲

疾走、北海道新幹線の夢 沿線住民ら地元盛り上げに意欲
朝日新聞デジタル2016年3月26日13時41分 磯崎こず恵 坂東慎一郎 森本未紀

http://www.asahi.com/articles/ASJ3S5CVSJ3SUTIL02J.html




【動画】北海道新幹線の東京発の一番列車「はやぶさ1号」=井手尾雅彦、越田省吾撮影


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北海道新幹線が開業し、東京駅発の一番列車「はやぶさ1号」を大漁旗で出迎える住民たち=26日午前10時41分、北海道木古内町、日吉健吾撮影


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ブドウを栽培した前本一馬さん(左)と、ワインのラベルをデザインした相馬有那さん=14日、北海道函館市、山本裕之撮影


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ワインのラベルをデザインした大野農業高校の相馬有那さん=14日、北海道函館市、山本裕之撮影


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木古内駅周辺9町の観光パンフレットを手にする観光コンシェルジュの津山睦さん=北海道木古内町、林敏行撮影


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木古内駅前の観光交流センターを訪れた人を出迎える津山睦さん=26日、北海道木古内町、坂東慎一郎撮影


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通過する北海道新幹線に向かって小旗を振る児童ら=26日午前9時53分、北海道知内町、恵原弘太郎撮影


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通過する北海道新幹線に向かって小旗を振る児童ら=26日午前9時54分、北海道知内町、恵原弘太郎撮影


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北海道新幹線に向かって小旗を振る子どもたち=26日午前9時53分、北海道知内町、恵原弘太郎撮影

 誕生から半世紀がたった新幹線が26日、世界最長の海底トンネルを抜け、北海道を疾走した。開業を待ち望んだ沿線や各駅では、首都圏や東北からの乗客を迎え、一足早い春が到来した。

■地元高校生のブドウ、ワインに

 開業した新函館北斗駅(北海道北斗市)には、午前6時前から約500人が訪れた。駅舎1階のアンテナショップに約200本のスパークリングワインが並んだ。地元の北海道大野農業高校の生徒が育てたブドウで作った「●(Oに^〈曲折アクセント〉付き)NORA(オオノラ)」だ。

 新幹線開業に向けて2013年、函館市のワイナリー「農楽蔵(のらくら)」が北斗市に開業記念の限定商品づくりを提案。市の仲介で学校が「生徒のやりがいにつながる」と応じた。14年に収穫したブドウを農楽蔵が1年間熟成させて仕上げた。

 ログイン前の続き生徒の一人、新3年生の前本一馬さん(17)は、ワイナリーから「味に深みが出た。いいワインができたよ」と言われ、「自信になった」という。

 北斗市の人口は約4万7千人で5年前より1500人ほど減少し、農家は20年前から半減した。実家がトマト農家の前本さんは3人きょうだいの長男で家業を継ぐ。「多くの人が地元の農産物を買ってくれたら農家の励みになる。このワインも、そのきっかけになればうれしい」

 ラベルは同級生の相馬有那さん(17)が考案。市の花「マリーゴールド」に新幹線色の緑や紫のリボンを配したデザインにし、地元をPRする。(磯崎こず恵)

■人口4500人の町、発信に意欲

 北海道最南端の新幹線駅、木古内(きこない)駅では午前10時45分ごろ、東京からの一番列車を地元の商工会の女性14人が留め袖で出迎えた。

 駅のある木古内町は人口約4500人。新幹線駅のある全国の自治体では、青森側で開業した奥津軽いまべつ駅(今別町)に次いで人口が少ない。過疎に悩む周辺8町の案内も兼ねた観光交流センターを1月に駅前に開設した。

 センターで観光案内役の「コンシェルジュ」を務める津山睦(むつみ)さん(33)は木古内町出身。高校卒業後は進学で東京に行き、帰省のたびに人通りが減ったと感じてきた。

 東京で時計メーカーに勤めていたが12年、町の観光案内スタッフ募集に応じてUターン。観光案内の情報を探ろうと13年には周辺8町に1週間ずつ泊まり込んだ。地域の祭りにも加わり、同年から9町を巡るパンフレットを手がけた。北前船で栄えた江差など歴史の見どころを中心に盛り込んだ。

 函館に向かう客を引き留めたい。「これからが本番。周辺の町とももっと魅力を発掘したい」と話す。(坂東慎一郎)

■沿線に小旗や大漁旗舞う

 沿線の線路沿いでは、多くの市民が小旗や大漁旗を振って、北海道に上陸したばかりの新幹線を歓迎した。

 青函トンネルを抜けた新幹線が最初に地上に出る知内(しりうち)町では、池田春子さん(93)が老人クラブの仲間と、本州からの下り一番列車を迎えた。「新幹線を見られるまで長生きできるとは思わなかった」

 同町に暮らして70年。青函トンネルができ、「列車の音がすると、何時ごろかわかった」。今度は新幹線。東京と埼玉の孫たちが、新幹線に乗って会いにきてくれるのが楽しみだ。

 新幹線を間近に見られる北斗市の道路沿いには、200人以上が集まった。

 北斗市立浜分小学校4年の斎藤大和君(10)は「親戚のおじさんが新幹線を運転すると聞いたので、うらやましい。新幹線に乗って、家族で東京ディズニーランドに行きたい」。

 北斗市の虻川勝男さん(70)は元JR貨物の運転士で、当時の制服を着て見守った。青函トンネル内を運転中に車体に付着した雪が解けて湿度が上がり、車両の不具合に見舞われた経験があるという。「乗客の命を守ることを第一に、異常時に余裕を持って対応できるよう訓練と経験を重ねてほしい」と話した。(森本未紀)

「封印された鉄道秘史」 小川裕夫著(彩図社 1,296円税込)

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封印された 鉄道秘史
彩図社
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小川 裕夫

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小川裕夫 彩図社発行年月:2015年10月 ページ数:239p サイズ:単行本 ISBN:97848


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基本情報
発売日: 2015年10月
著者/編集: 小川裕夫
出版社: 彩図社
サイズ: 単行本
ページ数: 239p
ISBNコード: 9784801301061

【内容情報】
この国の鉄道には語られることのない過去がある…。日本鉄道史の深層に埋もれた、知られざる秘話に迫る。

【目次】
第1章 政治に翻弄された鉄道
若者たちが目指した南満州鉄道
満洲国皇帝が乗った御召列車 ほか
第2章 夢の超特急「新幹線」の光と影
新幹線の運転台を見学した昭和天皇
エリザベス女王の新幹線乗車騒動記 ほか
第3章 戦争が変えた日本の鉄道
鉄道の運命を変えた西南戦争
陸軍登戸研究所の偽札輸送列車 ほか
第4章 日本鉄道史の知られざる秘話
東海道本線の建設を手伝ったヤクザ
暴力団組長が鉄道で移動するとき ほか
第5章 仁義なき鉄道バトル
東京都知事が出した地下鉄一元化計画
有力私鉄がぶつかった箱根山戦争 ほか

【著者情報】
小川裕夫(オガワヒロオ)
1977年、静岡県静岡市生まれ。行政誌編集者を経て、フリーランスライター。旅、鉄道、地方自治などが専門分野