【首都圏】  この駅どこだろう CMやドラマで見る風景…    東京新聞2016年1月1日

【首都圏】
この駅どこだろう CMやドラマで見る風景…
東京新聞2016年1月1日

http://www.tokyo-np.co.jp/article/metropolitan/list/201601/CK2016010102000128.html

 テレビを見ていると、CMやドラマで駅や列車の風景が流れ、「どこだろう」と思うことがある。最近はコンピューターグラフィックスによる合成が多用されているとはいえ、実際の鉄道での撮影も盛んだ。首都圏鉄道ロケの名所を探してみた。「あ、ここだったんだ」と納得するかも-。

◆上総鶴舞(小湊鉄道) 田園風景をバックに


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 ゴトゴト揺れる二両編成の気動車に乗って、内房線の五井駅から三十五分、上総鶴舞駅(千葉県市原市)に着く。写真撮影が目的の鉄道ファンが数人下車し、早速ホームの端でカメラを構える。野原の中を去っていく列車を撮るには、ここが絶好のポイントだ。

 一九二五年に開設されたときの木造駅舎もそのまま残り、周囲ののどかな風景とあいまって、CMやドラマの撮影場所として大人気だ。

 小湊鉄道の中村正宏さんは「わが社は年間五十本くらいの撮影をお受けしています。そのうち半分は上総鶴舞駅です」と話す。「周囲に民家が少なく、遠くまで田園風景を見通せるので『ヌケがいい』とよくいわれます。下手(上総中野方面)がカーブになっており、ゆるい坂を列車が上がって駅に入ってくるところがよく使われます」

 主なところでは、嵐の二宮和也さんが出るグリコ・ポッキーのCM、堀北真希さんが出る自転車のあさひのCMなど。嵐はプロモーションビデオの撮影にも、この駅を使った。

 景観を壊す自動販売機は、駅の真正面を避けて置かれ、清掃も行き届いている。そのため朽ち果てた感じはなく、美しく年を重ねたイメージだ。みんなが思うような日本の原風景が、ここにあるのかもしれない。


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JR鶴見線国道駅。かつては飲み屋に釣り船屋、不動産屋などでにぎやかだった=横浜市鶴見区で

◆国道(JR鶴見線) 闇市のシーン撮影?

 JR鶴見線の国道駅(横浜市鶴見区)は、にぎやかな京浜東北線鶴見駅からわずか一駅だ。なのに、薄暗いガード下には、昭和初期から終戦直後の雰囲気が、真空パックのように保存されている。一九三〇年、鶴見臨港鉄道の駅として開業し八十六年目。所有者は代わっても改築はされていない。

 戦後まもない四九年公開の黒沢明監督による刑事もの映画「野良犬」では、ここで闇市のシーンを撮ったといわれる。ただし映画全編が国道駅のような雰囲気なので、どの場面に使われたのか判然としない。一種の都市伝説かもしれない。

 テレビドラマにもしばしば用いられた。代表的なところは、八七年の明石家さんまさんが出演した「男女7人秋物語」、二〇〇七年の木村拓哉さん主演「華麗なる一族」。「時効警察」「白夜行」にも登場する。

 開業当時は二十もの店があり、にぎやかだった国道駅も、今営業しているのは焼き鳥屋「国道下」だけになった。常連客に支えられており、当分は大丈夫そう。JR東日本も「今のところ駅の大改修の予定はない」としている。

◆西武球場前(西武鉄道) 沿線の魅力伝えたい


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 首都圏の大手私鉄では、西武鉄道がロケ誘致に熱心に取り組んでいる。

 よく使われるのは西武球場前駅(埼玉県所沢市)。野球の試合やイベントがないときはすいているうえ、駅自体が大きいので、十分なスペースが確保できるのが利点だ。映画「ツレがうつになりまして。」や多くのCMで活用されている。

 西武鉄道は、落ち着いた小ぶりの駅舎がある新小金井駅(東京都小金井市)や、通路の広い地下駅・新桜台駅(東京都練馬区)も、ロケ地として推奨する。

 同社でロケーションサービスを担当する川崎範雄さんは「ロケ地になることによって、沿線のブランド価値を高めることができる。名前が売れ、地元の人にも喜んでもらえる。またロケ地巡りがはやっているので、それによって、多くの人に沿線の魅力を知ってもらえる」と話している。 (吉田薫)

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