【出版HOT NEWS】 JRより高くて時間のかかる江ノ電が人気の理由 「江ノ電10㎞の奇跡」

出版HOT NEWS
JRより高くて時間のかかる江ノ電が人気の理由
日刊ゲンダイ2015年7月31日

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/162239


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「江ノ電10㎞の奇跡」深谷研二著

「江ノ電10kmの奇跡 人々はなぜ引きつけられるのか?」 深谷研二著(東洋経済新報社 1,620円税込)


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江ノ電 10kmの奇跡 ――人々はなぜ引きつけられるのか?
東洋経済新報社
深谷 研二

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江ノ電10kmの奇跡 [ 深谷研二 ]
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人々はなぜ引きつけられるのか? 深谷研二 東洋経済新報社発行年月:2015年06月26日 予約締切日


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発売日: 2015年06月26日頃
著者/編集: 深谷研二
出版社: 東洋経済新報社
サイズ: 単行本
ページ数: 190p
ISBNコード: 9784492502761

【内容情報】
全線わずか10kmに、年間乗客1700万人超!かつての廃線の危機を乗り越え“ローカル鉄道の雄”として異彩を放つ背景には、効率化・収益重視の風潮に流されない「昭和の鉄道屋の心」や、「変わらないこと」を大事にする戦略などがあった!!

【目次】
第1章 10kmの線路を歩くトップ
「鉄道は生き物」
線路の外も鉄道の現場 ほか
第2章 鉄道が心をつなぐ
鉄道屋二代
保線区時代 ほか
第3章 昭和の鉄道屋の心
昭和の職人気質には使命感があった
昭和の鉄道では安全はサービスではなかった ほか
第4章 変わるのに変わらない風景
利便の裏のリスクを忘れがちな時代
ICカードの意外なマイナス面 ほか

【著者情報】
深谷研二(フカヤケンジ)
江ノ島電鉄株式会社(江ノ電)前社長。1949年2月、東京生まれ。父は国鉄職員。1971年4月、日本大学理工学部土木工学科卒業後、小田急電鉄(株)入社。経堂保線区長、大和駅改良工事事務所長を経て、1988年工務部施設計画課長で大規模建設工事を担当。1997年運輸部長、1999年工務部長、2001年執行役員運転車両部長。2003年箱根登山鉄道(株)出向後、小田急グループ箱根再編事業を担当。2005年箱根登山鉄道(株)代表取締役社長。2008年江ノ島電鉄(株)代表取締役社長。2014年同社相談役。2015年6月退任

電子書籍


江ノ電 10kmの奇跡―人々はなぜ引きつけられるのか?
東洋経済新報社
2015-06-26
深谷 研二

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廃線の危機を乗り越え、ローカル鉄道の雄として異彩を放つ江ノ電(江ノ島電鉄)前社長の初著書。テレビなど


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 神奈川県の鎌倉-藤沢間を結ぶ、全区間わずか10キロの江ノ島電鉄(江ノ電)。全国のローカル鉄道が経営に苦しむ中、江ノ電は安定的に黒字を出し続け、年間乗客数1700万人を超える人気路線の地位を維持し続けている。

 深谷研二著「江ノ電10㎞の奇跡」(東洋経済新報社1500円+税)は、江ノ電前社長による初の出版物。アメリカ流の収益重視の経営が全盛の今、あえて日本の良き精神文化を守り、量ではなく質で企業価値を高めてきたエピソードがつづられている。

 江ノ電の年間乗客数のうち、およそ1200万人が定期外の観光客であるという。これだけの観光客を集める要因には、首都圏に近いリゾート地という立地はもちろんあるだろう。しかし、鎌倉-藤沢間はJRでも移動ができ、実は移動にかかる時間はJRのほうが短く、運賃も安くて済む。

 それでも、あえて江ノ電が利用され続けている理由を、著者は「鉄道の質を変えなかったため」と分析する。高度経済成長期以降、全国の鉄道は車両も駅舎も次々と近代化を図り、乗客の快適さは後回しにして大量の人員を運ぶことだけを追い求めた。しかし江ノ電は、昔と変わらないのんびりとした速度を守り、車両の高速化を行わなかった。今でも江ノ電には、床面が板張り製の、半世紀も前の車両が現役で走っているというから驚きだ。

 そして駅舎も同様、券売機の導入や改札の自動化をした程度で、建物はかつてのまま。コンクリートと鉄骨の駅舎が当たり前の時代に、江ノ電には極楽寺駅に代表されるようなトタンぶきの駅舎が残されている。古い車両や駅舎を使い続けることは、維持や管理の面からすれば不効率で高コストだ。しかし、そのノスタルジックな風景は今、どれだけ近代的な鉄道にも勝る魅力となっている。“変わらない”という戦略があることを教えられる。