【著者に訊け】 堂場瞬一さん 『夏の雷音』…名店グルメも続々登場 堂場瞬一氏が語る「神保町ミステリ」

名店グルメも続々登場 堂場瞬一氏が語る「神保町ミステリ」
NEWSポストセブン2015.06.03 07:00

http://www.news-postseven.com/archives/20150603_325538.html

【著者に訊け】堂場瞬一さん/『夏の雷音』/小学館/1836円

【あらすじ】
東京・神保町にあるギターショップから、1本のエレキギターが消えた。それはアメリカのオークションで、1億2000万円で落札された幻の名器「ギブソン58」。高校の後輩でギターショップの店主・安田から相談を受けた明央大学准教授の吾妻幹が調査に乗り出したが、安田は惨殺死体で見つかる。神保町をこよなく愛する吾妻は、果たしてギターの盗難と殺人事件の真相に近づけるか──。

「夏の雷音」堂場瞬一著(小学館 1,836円税込)


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【内容情報】(出版社より)
著者渾身!史上初の神保町ミステリー登場

神保町のギターショップから消えた1億2000万円のエレキギター。それはアメリカのオークションで落札されたギブソン58という幻の名器だった。盗難にあった店のオーナーはその後謎の死を遂げる……。神保町にある明央大学法学部准教授の吾妻幹は生まれも育ちも神保町。愛する街で起こった謎の殺人事件を追跡することに。教え子の女子大生を助手にして調べていくうちに億単位の値がつくヴィンテージギター業界の内情、オークションの世界のからくりを知る。そんな吾妻の前に地元神田署の刑事が立ちはだかるが……。
実在の神保町名店の数々も登場。史上初の神保町ミステリー、一気読み必至の一冊。


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小学館
堂場 瞬一

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堂場瞬一 小学館発行年月:2015年04月23日 ページ数:333p サイズ:単行本 ISBN:97


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発売日: 2015年04月23日頃
著者/編集: 堂場瞬一
出版社: 小学館
サイズ: 単行本
ページ数: 333p
ISBNコード: 9784093864145

【内容情報】
神保町の楽器店から消えた1億2000万円のヴィンテージギター。それはアメリカの伝説のミュージシャンが所有していたものだった。オークションで落札した楽器店主は謎の死を遂げるが…。生まれも育ちも神保町の大学准教授・吾妻幹は事件を追い始めるが、愛する街で起きた殺人事件は思いも寄らぬ展開を見せ始めていく。実在する食の名店も多数登場。一気読み必至の神保町ミステリー。

【著者情報】
堂場瞬一(ドウバシュンイチ)
1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。新聞社勤務のかたわら小説を執筆。2000年『8年』で第13回小説すばる新人賞を受賞。警察小説をはじめスポーツ小説など多彩な分野で活躍

 東京・神保町が舞台のミステリ、というより町そのものが主役といいたくなる存在感がある。冒頭に出てくるのが「キッチン南海」のカツカレー、というのでニヤリとする人も多いはずだ。

「高校生の頃から30年以上通い続けた町です。スポーツ用品店に行って部活の練習用具を買い、本屋に寄り、レコード店と楽器店を冷やかす。これが1日コース。行動パターンは今もほとんど変わってません。ぼくは引っ越し魔なんですけど、神保町を起点に住む場所を考えてますね」

 それほど愛着のある町を描くとき、題材として選んだのは誰もが思い浮かべる古本ではなく、ギターだった。

「古本ミステリっていうのは海外の作家も結構、書いているし、それだと普通の発想です。この町の三大産業である書籍と音楽関係とスポーツで、いちばんお金が落ちる額が大きいのは何だろうと考えてみたとき、意外に楽器って単価が高いよな、と思ってギターをめぐる話になりました。まあ、完全にぼく自身の趣味の世界の話で、いつになく自分の好み、裸の自分がもろに出ています」

 詳細は明かしてもらえなかったが、堂場さん自身、これまでに数多くのギターを手にしてきたらしい。素人には驚きだが、ヴィンテージギターに1億円を超える値段がつくことも、ありえない話ではないそうだ。

 小説の主人公は、この町で生まれ育ち、町内にある大学に准教授として勤める吾妻幹。旧知のギターショップ店主に、オークションで競り落とした高価なヴィンテージギターを盗まれた、と相談を受けたことから、失われたギターの謎を追う。

 おっとりして憎めない通称「カン先生」は、硬派な主人公の多い堂場作品では異色のキャラクターだ。

「普段はもうちょっとビシビシいくのでちょっと書きにくかったですね(笑い)。彼の好奇心は人一倍強くて、大学の先生なら、こういうシステマティックな調べ方をするんだろうなと話を進めていきました」

 友人の死の真相に迫っていくカン先生を、周りの人が助ける。地上げの波をかぶりはしたが、どこか下町らしい気風が残る神保町、という設定が生きる。

 堂場さん自身の印象に残る神保町体験は?

「若いときですけど、ギターを買いに行って、予算が微妙にぎりぎりで、店の人にそう言ったら『じゃあ電車賃の分だけ引いてあげる』って。そういうやりとりが残ってる町だと思います」

 デビュー14年。この本が93冊目で、今年中に100冊目の著書が出る予定だ。

(取材・文/佐久間文子)

※女性セブン2015年6月11日号