【大交流時代 新・駅とまちづくり(6)】  富山駅(富山県) 路面電車、つなぐ街

【首都圏】
大交流時代 新・駅とまちづくり(6) 富山駅(富山県) 路面電車、つなぐ街
東京新聞2015年2月1日



画像

北陸新幹線の富山駅=富山市で、本社ヘリ「おおづる」から

 観光都市より、居住快適都市へ-。北陸新幹線開業を見据え富山市が描くのが「住みやすさで選ばれる街」だ。路面電車を生かしたコンパクトシティー政策など、隣県の金沢市などとは違った魅力で、まちづくりを進めようとしている。

 富山城の堀端を流線形の連結車両が行き交う。中心市街地で二〇〇九年から運行する環状線「セントラム」。富山地方鉄道(富山市)の線路を市が約九百四十メートル延長して三・四キロを環状化した。

 これに先立ち整備されたのが廃線寸前だった旧JR富山港線。「ポートラム」と名付けて路面電車化し、富山駅北口から港までの七・六キロを第三セクターで運営する。二路線とも低床車両で電停もバリアフリー化し高齢者にも配慮した。

 路面電車を核としたまちづくりは、超高齢化・人口減少時代を見据えての策。地方都市では、郊外から中心市街地への人口転入が続いている。これまでの“拡散型”のまちづくりからの脱却が求められており、国内外から視察が相次ぐ。

 まちづくりの柱・路面電車と、新幹線をリンクさせる大規模事業が今、夜通し進められている。新幹線の高架下に路面電車の線路を走らせ、駅の南と北で分断されていた路面電車を一体化させる取り組み。完成は新幹線開業から約四~五年後。南北の移動に乗り換え要らずとなり、市は「沿線居住の魅力向上が期待できる」と自信を深める。
 新幹線を迎える新駅建設のつち音とともに、駅の南一・三キロ圏内の計五カ所で再開発事業が実施、または計画中だ。その一つ、県内最大の商業地の一角、西町地区では、市のガラス美術館や図書館などが入る複合ビルが姿を現し始めた。中心市街地のにぎわい創出に向けたシンボル的存在となる。

 ハード面だけではなく、市は中心部に住宅を購入した世帯に最大五十万円を補助し、六十五歳以上の市民には路面電車やバスを百円で利用できる「おでかけ定期券」を交付。さらに新幹線開業後は、通学定期券を利用し新幹線で沿線の学校に通う学生に補助金を出すなど手厚い支援を展開する。

 ただ、これらの事業は「新幹線開業を控えるためではない」というのが市の立場だ。定住人口を増やし、市民と自治体、そして市内に立地する企業がともに発展していける、持続可能なまちづくりを実現しようとしている。 
(伊勢村優樹)

「旅と鉄道 2015年 03月号」(朝日新聞出版 1,000円税込)


画像



旅と鉄道 2015年 03月号 [雑誌]
朝日新聞出版
2015-01-21

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 旅と鉄道 2015年 03月号 [雑誌] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



旅と鉄道 2015年 03月号 [雑誌]
楽天ブックス
朝日新聞出版発売日:2015年01月21日 予約締切日:2015年01月17日 A4変 16061


楽天市場 by 旅と鉄道 2015年 03月号 [雑誌] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


発売日: 2015年01月21日
出版社: 朝日新聞出版
サイズ: A4変
楽天ブックス雑誌コード: 16061
JANコード: 4910160610352

鉄道の旅をいっそう楽しむための専門情報誌


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0