【栃木】  「巻うどん」復活 100年続いた那須の伝統食  (東京新聞2014年12月29日)

【栃木】
「巻うどん」復活 100年続いた那須の伝統食 
東京新聞2014年12月29日

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20141229/CK2014122902000139.html


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渦を巻いたように見える断面の「那須の巻うどん」を紹介する小山田さん=大田原市で

 うどんの生地をロール状にした県北部の伝統食「巻うどん」が、県内で静かなブームになっている。数年前、老舗の製麺所が閉店して以来、作り手が途絶えていたが、那須町の会社経営小山田(こやまだ)智紀さん(32)が一年前に復活させ、インターネット販売で懐かしの味を届けている。 (大野暢子)

 巻うどんは、好きな幅に切るだけで新鮮なうどんが適量作れるので、県北部の一部では、昭和期まで家庭で作られていたという。製麺所も複数あったが、安いうどんがスーパーで大量に売られるようになると激減した。近年は一九〇七年に大田原市で創業した「磯製麺所」の一軒だけが残っていたが、数年前に後継者がいなくなり、閉店した。

 小山田さんは十数年前、磯製麺所の評判を聞き、初めて購入。独特の見た目と、もちもちとした素朴なかみ応えに魅せられた。三年前、磯製麺所が閉店したことを知り、「もう食べられないのか」と落胆した。

 当時は県内の人材派遣会社に勤めていたが、将来的に起業し、県北部の魅力を発掘したいと考えていた。「巻うどんも地域の魅力の一つ。なくしてしまうのは惜しい」と再現を決意。一度食べた記憶を頼りに、毎晩小麦粉や水と格闘した。

 製麺工場の協力もあり、一年ほどで県産の小麦粉にこだわった滑らかな生地を完成。添加物を使わず、乳幼児でも食べられるような品質を目指した。

 今年一月に独立し、巻うどんを専門に扱う会社「NASU no Maki-Udon」を、磯製麺所があった大田原市に設立。磯製麺所の最後の店主だった三代目(故人)の家族に食べてもらうと、「これなら巻うどんを名乗ってもいいよ」と太鼓判を押された。

 切る時の幅次第で、群馬県のひもかわうどんや、山梨県のほうとう風にもなり、購入した人から「パスタの代わりになった」との報告も。生地を型で抜き、油で揚げると簡単なおやつになるほか、円形に切って伸ばすとギョーザの皮にもなる。

 「あんこや、きなことも相性がいいと言われた。昔の人の知恵はすごい」と小山田さん。磯製麺所のファンだった人からの注文がある上、宇都宮市内の物産展に参加した時は全量が完売するなど、評判も上々だ。

 起業一年目ながら、栃木SCに収益の一部を寄付しており、地域貢献も忘れない。「巻うどんがそうだったように、地域に密着する姿勢を大切にしたい」

 商品の「那須の巻うどん」は一本(四百グラム)七百円(税込み)、三本入りのギフトセットは二千百円(同)。大田原市の道の駅那須与一の郷でも購入できる。通信販売の問い合わせは、会社=電0287(20)3456=へ。

NASU no Maki-Udon
http://makiudon.ocnk.net/

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