【ザッツエンターテインメント 】  冬の京都の路地を歩こう!編  (楽天ブックス)

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冬の京都の路地を歩こう!編

日刊ゲンダイ2014年12月21日

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/155930


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祇園の町並み/(C)日刊ゲンダイ

 真の京都を味わうなら、観光客の少ない冬こそおすすめだ。静けさを取り戻した観光スポット巡りもいいが、“通”を気どるなら、大通りから一本入った路地裏細道の散策がいい。古き良き都らしさが残り、地元民の生活感が漂う、オツな京都らしさを楽しめる――。

 京都は「碁盤の目」に造られてきた町だが、その合間には車も入り込めないような細い道が無数に存在する。そんな中を探索し、地元に愛される小さな寺社や土産物店、飲食店を60軒紹介した本が出た。柏井壽著「京都の路地裏」(幻冬舎 842円税込)だ。


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京都の路地裏 [ 柏井寿 ]
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生粋の京都人が教えるひそかな愉しみ 幻冬舎新書 柏井寿 幻冬舎発行年月:2014年09月 ページ数:


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 著者は京都市内で歯科医院を開業する傍ら、京都の魅力を伝えるエッセーを書いてきた生粋の京都人。京都では「路地」を「ろーじ」と言う。歯を「はぁ」、木を「きぃ」と言うのと同じ、間延びした物言いだが、物事を柔らかく和やかにさせる効果があると説く。「『ろーじ』には人の温もりのようなものを感じる」という著者が、その温もりとともに、京都の隠れスポットをつづっている。

祈願にうってつけなのが、清水寺近くの「善光寺堂」前にたたずむ、不思議な“首回り地蔵”。「先ずは一礼。おもむろに両手で地蔵さまの頭を持ち、ぐるりと首を一回転させてから、願い事を唱えると、たちどころにその願いが叶う」で、「恋心を寄せる相手のほうに首を向けて願うと恋愛が成就する」そうだ。

 猫好きが注目なのは、西陣の真ん中にある「猫寺(正式名は称念寺)」だ。江戸初期に寺が落ちぶれたとき、住職は飢える寸前ながらも飼い猫にはちゃんと餌をやっていた。しかし、ある日、猫が美女に変身して踊り狂ったため、追放してしまう。そして、寺の再建のための吉報がもたらされたとき、「猫の恩返し」だと気づき、猫の恩に報いるため庭に松を植える。「猫松」と呼ばれるその松は、今も伸び続けているらしい。

 飲食店については、「看板が大仰でなく、手入れが行き届いていたら合格」「夜の営業なのに、朝から仕込み等が始まっていたらいい店」と指南。

 四条河原町近くでは、「居酒屋以上、割烹未満の酒飲みの楽園」だという「釜めし月村」の名が挙がっている。鴨ロース、貝を使ったぬた、大根の煮物、シューマイなどが定番メニューで、雰囲気も味わいもまさに「京都」なのだそう。酒を2、3合飲んで、冬は熱々の牡蠣釜めしで締めるべし。

 京都駅から徒歩圏内の「大弥食堂」も、「何を食べても安くて美味しい」とベタ褒めする。京都風のだしのうまさを楽しめ、一番のおすすめは、のっぺいうどん。東京風に言うと、おかめうどんのあんかけバージョン。おろしショウガが効いていて、「食べ終えた頃には、真冬でも額に汗がにじむほど身体が温まる」とのこと。

 著者は、「路地細道を歩くとお目当てのもの以外に新たな発見があるかもしれない」とつづる。本書を片手に、さらなる「温もり」を求めて冬の京都を旅したい。


■「京都の路地まわり道」千宗室著(ウェッジ 1,404円税込)


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京都の路地まわり道 [ 千宗室(16世) ]
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千宗室(16世) ウェッジ発行年月:2014年11月 ページ数:163p サイズ:単行本 ISBN:


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 茶道裏千家家元が、ちょっとした物事に目を留め、考えたことをつづったエッセー集。

 京都では夕方の薄暮れ時を「カワタレドキ」と呼ぶそうだ。「カワタレ」は「彼は誰」。人の顔の見分けがつかなくなることを指す。路地では「周囲の寺の土塀がかぶさるせいか、(中略)あれよあれよという間に夜になっていく」とつづる「寒の始まり」。底冷えがする日、「一枝梅花和雪香(いっしのばいかゆきになごみかおる)」とつぶやき、ほっこりするのだと明かす「夜へ走る」。「清酒とつまみのサキイカの匂いがどんより漂う一角に、子ども向けのお菓子が置いてあった」と述懐する「駄菓子屋の記憶」など。

 京都の粋人だからこその心眼が冴えわたる。


■「京都 ひとりを楽しむまち歩き」株式会社ワード企画編集(ダイヤモンド社 1,296円税込)


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京都ひとりを楽しむまち歩き
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地球の歩き方books ダイヤモンド・ビッグ社 ダイヤモンド社発行年月:2014年11月 予約締切日


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 京都で「お寺の庭でぼんやりしたり、職人さんの手仕事に心躍ったり、カウンターで京の粋を感じたり」する時を過ごすための案内書。

 東山区の禅寺、両足院では、予約制で60分の座禅体験や、朝がゆ、ヨガ、精進料理がセットになったコースを体験できる。同じく東山区の路地裏には、1回だけの参加も可能な「おばんざい料理教室」が開かれている。そんな最新の細かな情報から、嵐山をサイクリングするときの道順、雑貨やアンティークの掘り出し物を探せる北野天満宮のご縁日など定番の情報、おすすめの飲食店情報まで詰まっている。巻末には、一人旅の宿リストも。

 京都旅行の計画を立てる時に便利。


■「京都」黒川創著(新潮社 1,944円税込)


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京都 [ 黒川創 ]
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黒川創 新潮社発行年月:2014年10月31日 予約締切日:2014年10月29日 ページ数:251


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 観光とは縁のない、伏見区、左京区など4つの京都の町を舞台にした連作短編小説集。

「路地」とはうたっていないが、4つの町はいずれも細い道で構成され、登場する人々の心も複雑だったと伝わる4編を収録。

 1編目の「深草稲荷御前町」は、喫茶店を淡々と営むマスター、トオルが主人公。彼の元に中学時代の同級生たちがやってくる。

 皆、恵まれない養育環境と、貧困をもとに世間から見下された経験を持つ。そんな経験は克服できるのか、あるいは克服しなければならないのかがテーマか。

 トオルの友人が拘置所から、「幸福と不幸の絶対量は同じ」と書いてよこした手紙など、どきりとするフレーズが詰まっている。

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