さよなら711系「赤電車」 来年3月で引退へ 北海道  (日比野容子)

さよなら711系「赤電車」 来年3月で引退へ 北海道
朝日新聞デジタル2014年8月30日08時49分 日比野容子

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来年3月末の引退が決まった711系電車=JR北海道提供


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記念乗車券の見本=JR北海道


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登場当初の塗装に塗り直された711系。元々は紫色かかった赤色だった=JR北海道提供


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記念入場券の見本=JR北海道提供

 真っ赤な外観から「赤電」「赤電車」と呼ばれ、鉄道ファンに愛されてきたJR北海道の711系車両が、老朽化のため来年3月末で営業運転を終了する。国鉄時代に導入された北海道初の「電車」で、半世紀近く道民に親しまれてきた。JR北は、「ありがとう711系」と題した記念入場券・記念乗車券の販売と、711系で行く道央縦横断の旅を企画している。

 711系電車は、1968年の函館線小樽―滝川間の電化に伴い登場した北海道専用の交流電車。函館、千歳、室蘭、札沼の各線を走り、札幌―旭川間の急行「かむい」「さちかぜ」などにも使われ、道内の大動脈を担った。JR北が現在所有する42両は、いずれも80年以降に製造されたといい、小樽―旭川間の函館線で普通列車として使われている。

 乗務した運転士からは「静かな乗り心地でブレーキの反応もよく、とても運転しやすい」との声がある。JR北の車両は、東南アジアなどで「第二の人生」を送ることもあるが、711系の今後は今のところ未定だという。

 記念入場券(170円)は711系をデザインした硬券。購入できるのは711系が活躍した主要29駅の入場券で、駅ごとにデザインが異なる。無人の2駅(江部乙(えべおつ)駅、納内(おさむない)駅)を除いた27駅で9月13日から発売し、郵送販売はしない。旭川、深川両駅では、両駅と無人2駅の計4駅分をセット販売(680円)し、単品では購入できない。記念乗車券は1組2枚セットで3130円。10月4日から札幌駅で販売する。

 一方、10月5、6日には「『711系国鉄形電車』で行く道央縦横断の旅」(1泊2日)を催す。711系で旭川―札幌―小樽と道央を横断。小樽で2時間のフリータイムを過ごした後、札幌―苫小牧―室蘭と今度は道央を縦断し、室蘭で1泊して翌日戻る。途中、桑園―札幌間で通常とは異なるルートを通るなど「乗り鉄」向けのサプライズも多数用意されている。旭川発着の場合2万6800~2万7800円。

問い合わせ
記念入場券・乗車券についてはJR北海道電話案内センター
℡ 011・222・7111
旅行についてはJR北海道ツインクルプラザ旭川支店
℡ 0166・22・8180

(日比野容子)