【首都圏の百名山を行く】 富士山 偉大なる通俗 懐深き最高峰  (東京新聞 2014年7月30日)

【首都圏】
<首都圏の百名山を行く>富士山 偉大なる通俗 懐深き最高峰
東京新聞 2014年7月30日

http://www.tokyo-np.co.jp/article/metropolitan/20140730/CK2014073002000179.html


画像

吉田口頂上の鳥居から、登山道を振り返る。眼下には、雲海が広がっていた=山梨県富士吉田市で

◇富士山(山梨・静岡県・標高3、776メートル)
 
 富士山に初めて登ったのは、高校一年の夏休みだから、三十五年前である。

 混雑し、寝付けなかった山小屋。頂上では、極度の寒さに震え続けて御来光を待ち、唇が紫色に変色した。木が一本もなく、太陽に照らされて砂利状の道が続く上りを滑りながら登った-。あまりいい思い出がない。しかし、長い下りの後、くたくたになりながら「やはりでかい山」と、ある種の達成感に包まれたのもよく覚えている。

 深田久弥氏は「日本百名山」で、この山を「偉大なる通俗」と呼んだ。単純で大きく、何人も拒否しないが、だれもその真理はつかみあぐんでいる。富士山の魅力は、最高峰の山というだけでなく、その懐の深さにあるとしたのである。そんな魅力もあり、昨年、世界文化遺産に登録された。

 今月中旬、山梨県側の吉田ルートに挑戦した。山小屋泊を避け、日帰りで往復するため、前日に富士吉田市のホテルに宿泊。朝一番の午前五時半発のシャトルバスで、富士スバルラインの五合目に向かう。

 五合目からは、観光馬車も通るなだらかな道が続く。今年初めての登山。足をならすため、できる限りゆっくりと歩く。約二十分で、六合目への分岐点の泉ケ滝に。階段状の道を約十五分歩くと、六合目の富士山安全指導センターに到着した。「昨日は強風でここから上の登山は禁止。今日は風もなく好天、人も少なくて登山日和だよ」。職員が笑顔で迎えてくれた。

 六合目からは、溶岩が砕けた砂利状のジグザグ道が延々と続く。眼下には、裾野いっぱいに雲海が広がる。階段状のため、自分の歩幅を取りにくい。見上げると、山肌に張り付くように山小屋がいくつもたたずんでいる。

 約一時間で七合目。ここからは、溶岩を登る急登(きゅうとう)も所々に現れ、息が上がっていく。直登(ちょくとう)すると足にこたえるので、斜め上方に足を運びながら、高度を少しずつ稼いでいく。一時間半で標高三、一〇〇メートルの八合目に。東側斜面には、雪渓が残り、涼感を演出している。

 吉田口ルートと、静岡県側の須走(すばしり)口ルートの合流地点である本八合目までも、砂利状の道を約一時間、ひたすら登る。上りと下りはコースが別々。下りの登山者に気を使わなくてもいいので、一定のリズムで歩き続けることができる。

 ここから頂上までは標高差約三百五十メートル。空気が薄いので、高山病に注意が必要。ゆったりと歩き、深呼吸を時々する。

 約一時間で頂上の鳥居に。約五時間の上りだった。火口を見に行くと、冷たい強風に汗が一度に引く。日本最高峰の碑がある剣ケ峰(けんがみね)までは四十分ほどだが、強風や濃霧の場合は断念した方がいい。雨具を着込み、少し休憩した後、下山に取り掛かった。

 下山道は、ガレや砂が混じり、滑りやすい。ストックを片手に、スキー感覚で足を左右にステップさせながら下る。

 約四十分で、本八合目の小屋に。少し下ると、須走口との分岐点に着く。ここからは砂状の道となり、つづら折りの道をひたすら下る。途中、公衆トイレはあるが山小屋はない。赤茶けた斜面にへばりつくように咲く、フジアザミの鮮やかな緑色の葉だけが、目に入る。

 六合目までは約二時間。急に登山者や観光客の数が増えた。外国人も多い。五合目までは約三十分間、久しぶりの樹木の緑が目に心地いい。

 大きな手のひらの上で、懸命にのたうつような登山だった。富士山は、やはり大きくて深い。 (石川徹也)

    ◇

 深田久弥氏の「日本百名山」のうち、首都圏の山々を五十歳の記者が歩く企画を、随時掲載しています。


画像


 登山メモ 富士スバルラインは、今年は8月31日午後5時までマイカー規制。一般車は、東富士五湖道路富士吉田
インターチェンジ近くの山梨県立富士北麓駐車場に駐車(1回1000円)し、シャトルバスで5合目へ。中学生以上は往復1860円。問い合わせは同駐車場観光案内所=電0555(72)9900=へ。

 強風と雨天、頂上付近の寒さなどに備え、雨具や軽い防寒具の用意を。水場がないので、水分は多めに。日焼け止め対策も。トイレは、山小屋などで1回200円のチップを。登山全般の問い合わせは、山梨県富士吉田市(富士山課)=電0555(22)1111=へ。

世界遺産登録で人気 富士登山のマストアイテム
朝日新聞デジタル2014年7月1日

http://www.asahi.com/shopping/special/SDI201406279606.html

2013年に世界遺産に登録された富士山。今年の山開きは山梨県側が7月1日、静岡県側が7月10日で、一般的な登山シーズンは2カ月間ほどだ。一度は登ってみたいと思いたち、気軽な意識で挑んで起こる遭難事故も増えている。登山に慣れた人も、「日本一の山」ならではの登山に役立つマストアイテムをチェックしてみよう。

セイコー プロスペックス アルピニスト「富士山世界文化遺産登録記念限定モデル」 SBEB009


画像

日本最高所を確認してこそ富士登山、というなら高度計付きの腕時計はいかが。「アルピニスト」は高度・気圧・温度・方位を計測するプロスペックの時計。富士山世界遺産限定モデル「ご来光」「冠雪」の2タイプが、2014年5月23日に発売された。アウトドア用腕時計にありがちないかにも頑丈そうなデザインではないから、年配の方や女性が普段使いに身につけても違和感がない。




楽天市場の「セイコー プロスペックス アルピニスト「富士山世界文化遺産登録記念限定モデル」 SBEB009」の検索はこちら


エバニュー 富士登山セット


画像

富士山は日本一高い山ならではの特殊な山で、富士登山にはこれがあると快適、安心といった小物がいくつかある。たとえば酸素缶やマスクだ。登山用品メーカー・エバニューのこのセットは、ハイキングや軽登山用の装備は既にもっている人が、それにプラスして使うためのもの。いわば「富士登山スペシャル・パワーアップセット」だ。ひとつひとつ買いそろえる手間を考えれば悪くない選択では。


エバニュー(Evernew) 富士登山セット
エバニュー

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by エバニュー(Evernew) 富士登山セット の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


楽天市場の「エバニュー 富士登山セット」の検索はこちら


エバニュー スライドストック KONGO


画像


富士登山の必須アイテムと言えばなんといっても金剛杖、しかし実用性から言えばやはり登山用ストックかなと悩んだら……。エバニューから発売されている「KONGO」は、金剛杖のような木の外装の、3段スライド式のジュラルミン製登山用ストックだ。富士山では登頂記念の焼き印を押せるし、それ以外の山行では普通の登山用ストックとして使えるはずだ。




楽天市場の「エバニュー スライドストック KONGO」の検索はこちら


コニカミノルタ パルソックス-ライト


画像

富士登山では多かれ少なかれ高山病に似た症状を体験する人も多い。体調管理の点で、血中酸素飽和度を測定するパルスオキシメータがおすすめだ。富士山頂は平地の2/3の気圧で。一般的な医療現場では危険と判断される酸素飽和度が80%前後まで下がる人もいる。ファッショナブルなデザインだが、この製品は本来医療用のものなので信頼性がある。指を入れるだけで測定できる。




楽天市場の「コニカミノルタ パルソックス-ライト」の検索はこちら

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0