【日本の名城巡り】 肉食のルーツ 彦根城はなぜ残ったのか (朝日新聞デジタル2014年7月17日)

日本の名城巡り
肉食のルーツ 彦根城はなぜ残ったのか

朝日新聞デジタル2014年7月17日

http://www.asahi.com/shopping/travel/SDI201407140704.html


画像

将軍家、諸大名に大人気だった彦根藩の牛肉
楽天市場の「彦根の牛肉」の検索はこちら

近江牛味噌漬 MD60
近江牛の千成亭
千成亭近江牛味噌漬けは秘伝の白味噌に漬け込みじっくり熟成させた贅のきわみです。焼いて食べれば、甘?い


楽天市場 by 近江牛味噌漬 MD60 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


 江戸時代以前の日本人は表向き宗教的な禁忌などから肉食を避け、食肉用の家畜を飼う習慣がなかった。しかし、その陰では獣肉が嗜好されており、中でも高級品として珍重されたのが近江彦根藩の「反本丸(へんぽんがん)」だ。元禄年間に考案された牛肉の味噌漬けで、いわば今にいたる近江牛ブランドの元祖にあたる。あまり食欲を誘わない薬のような名がついたのは、肉食はあくまで滋養強壮のための医療行為であるという建前があったからだ。一般市場で流通していたわけではなく、彦根藩から高級贈答品として各方面に贈られていた。老中松平定信、将軍徳川家斉、幕末の水戸藩主徳川斉昭などの名が献上先として記録されている。斉昭は大の肉好きで、お礼の手紙をしたためているほどだ。忠臣蔵の大石内蔵助が堀部弥兵衛におすそわけをしたときの手紙が残っていることから、少なくとも上級武士には知られていたことがわかる。

 現在代表的な和牛の産地として知られる松坂、神戸、米沢は文明開化以降に発展したが、彦根にははるかに古い伝統があり、それを全国的な知名度にまで高めたのは彦根藩と藩主井伊家だった。その後井伊直弼がこの慣習を取りやめようとしたことが水戸藩の「食い物の恨み」を買い、桜田門外の変へとつながったという説さえ流布している。

井伊家の武名の誉れ


画像

400年以上の歴史をもつ彦根城
楽天トラベルの「彦根城周辺の観光情報」はこちら

 彦根城(滋賀県)を築城した井伊家中興の祖、井伊直政は、家康配下の徳川四天王に数え上げられる猛将だった。彦根藩の三十五万石は譜代大名の筆頭で、「井伊の赤備え(あかぞなえ)」と呼ばれる深紅の軍装は幕府の軍事力の象徴でもあった。彦根藩は幕末の池田屋事件や禁門の変に幕軍として出兵し、新選組と肩を並べて戦い、長州征伐でも先頭に立った。しかも赤備えは戦場で目立つ。井伊直弼の政治的立場や「食い物の恨み」だけでなく、井伊家には反体制派の功名心をあおる理由があったわけだ。

 それが暗殺とはいえ桜田門外の変で大将が討ち取られてしまったわけだから、大失態ということになる。かといって厳しく処断すれば幕府の威光に傷が付く。結局うやむやに処理されたのだが、このことで幕府における彦根藩の処遇は一変し、後の戊辰戦争では新政府軍に加わり近藤勇を捕縛する立場になっている。

彦根城は残った

 しかし、この転身が彦根城を救うことになった。日本で築かれた城の総数は2万5千とも5万とも言われる。しかし、江戸時代になると新規の築城が厳しく制限され、さらに藩財政の破綻、1873(明治6)年の廃城令(全国城郭存廃ノ処分並兵営地等撰定方)、そして震災や戦災などによってそのほとんどが失われた。歴史的な天守閣が現存するのはわずかに12城で、そのうち彦根城、姫路城など4城が国宝に指定されている。現存する城郭もたまたま破壊を免れたというケースが多く、明治時代初期に歴史の遺産として残すことが決まった彦根城は、幸運な例外といえる。その経緯は勅命、大隈重信の献策など諸説あってはっきりしないが、彦根藩が譜代筆頭でありながら、早くから新政府に協力したという功績がその背景にあったとされる。同じく徳川四天王を祖とし、最後まで会津藩と共に戦って幕府に殉じた庄内藩の鶴ケ丘城は、1876(明治9)年に解体されている。


画像

彦根城の庭園玄宮楽々園の建物は、現在旅館になっており食事・宿泊も可能
楽天トラベルの「割烹旅館八景亭」の詳細はこちら

割烹旅館 八景亭
楽天トラベル
彦根城内・国定名勝【玄宮園】の中に佇む唯一の宿。庭園を眺めながら琵琶湖の幸を存分にお愉しみ下さい。


楽天市場 by 割烹旅館 八景亭 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


 藩政の転換で救われたのは城と食文化だけではない。城下町の伝統が残った彦根には和ろうそく、仏壇といった江戸時代からの手工芸が存続し、今もその一端に触れることができる。維新の混乱の中、井伊家所蔵の名品は散逸を免れた。ゆるキャラ「ひこにゃん」のモデルになった赤備えの鎧「薫革威段替胴具足(すべがわおどしだんがえどうぐそく)」や、切手になった「彦根屏風」は数万点の収蔵品の一部として彦根城博物館に収められている。茶道具として珍重された舶来の織物、中でも井伊家伝来の更紗はまとまって東京国立博物館に収蔵され「彦根更紗」として知られている。

 琵琶湖周辺は東西交通の要衝であるため、木下藤吉郎の長浜城、織田信長の安土城、浅井長政の小谷城など戦国史に名高い城が多い。しかし、これらの城は城跡や復元建築から往時をしのぶしかない。

 一方、2007年に「国宝・彦根城築城400年祭」を祝った彦根城は過去と現在が連続し、深く歴史ロマンにひたることができるというのが、この地ならではの城巡りの楽しみ方だ。

文 ジュラ・高橋洋


ぶらり


画像

彦根市のマスコット「ひこにゃん」

紹介スポットに旅する
楽天トラベルの「彦根周辺の観光スポット」の検索はこちら
楽天トラベルの「彦根周辺のホテル」の検索はこちら
楽天トラベルの「高速バス」の検索はこちら

彦根城へのアクセス

 鉄道利用の場合、JR東海道新幹線米原駅から5分の東海道本線彦根駅下車、彦根城まで徒歩約10分。東海道本線新快速で京都駅から彦根駅まで約50分、大阪駅から約80分。自家用車利用の場合、名神高速道路彦根インターチェンジから国道306号線経由で約10分。


割烹旅館 八景亭

画像

彦根城の庭園「玄宮園」内にある割烹旅館。江戸時代に建てられた建物に宿泊すれば殿様・姫様気分に。昼食、夕食のみのコースもあるので、食事だけでも楽しめる。

割烹旅館 八景亭
楽天トラベル
彦根城内・国定名勝【玄宮園】の中に佇む唯一の宿。庭園を眺めながら琵琶湖の幸を存分にお愉しみ下さい。


楽天市場 by 割烹旅館 八景亭 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



彦根キャッスル リゾート&スパ

画像

大浴場の窓から彦根城が見えるという絶好のロケーションのホテル。円形浴槽の半露天風呂付きの部屋もある。

彦根キャッスル リゾート&スパ
楽天トラベル
【2014年春、リニューアルオープン】 国宝彦根城に一番近く、上質なくつろぎを演出するお城下ホテル


楽天市場 by 彦根キャッスル リゾート&スパ の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



ホテルサンルート彦根

画像

彦根駅に一番近いホテル。ひこにゃんタオル付き、黒田官兵衛博覧会チケット付き、近江牛しゃぶしゃぶ付きなど、彦根らしいプランが用意されている。

ホテルサンルート彦根
楽天トラベル
彦根駅西口より徒歩1分アクセス抜群!彦根城徒歩10分、無線LAN全室完備!ビジネス、観光にも最適♪


楽天市場 by ホテルサンルート彦根 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0