海外からも注目される東京の二つ星独立系ホテル誕生の秘密…『「庭のホテル東京」の奇跡』(日経BP社)

海外からも注目される東京の二つ星独立系ホテル誕生の秘密
NEWSポストセブン2014.07.01 07:00

http://www.news-postseven.com/archives/20140701_263077.html

【書評】『「庭のホテル東京」の奇跡 世界が認めた二つ星のおもてなし』日経BP社/木下彩/1620円

『「庭のホテル東京」の奇跡 世界が認めた二つ星のおもてなし』木下彩著(日経BP社 1,620円税込)


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2009年、東京・水道橋にオープンした『庭のホテル東京』──和を基調とする、都会の隠れ家のようなホテルはリーマンショック、東日本大震災を乗り越え、ミシュランガイドのホテル部門で5年連続二つ星を獲得した。
人気ホテルに育て上げたのは女性経営者の木下彩氏、二児の母である木下氏は運命の歯車で老舗ビジネスホテルの経営者となり、生き残りを賭けて自分たちが心から泊まりたいと思えるホテルづくりに挑戦した。
木下氏自らが綴る理想のホテル実現までの取り組みと世界が認めたおもてなし。

●プロローグ 庭のホテル東京の奇跡
庭のホテル東京がミシュランガイドホテル部門4年連続二つ星獲得
世界最大の口コミサイト、トラベラーズチョイスランキングで国内10位にランク
1章、「私が社長に?」
  運命の歯車によって社長に就任
2章、「このままでは未来はない!」
   全面リニューアルを決断、庭のホテルオープンへ
3章、オープンからリーマンショック、3.11を越えて
   世界が認めたおもてなしの確立へ





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世界が認めた二つ星のおもてなし 木下彩 日経BP社 日経BPマーケティン発行年月:2014年04月1


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・発売日:2014年04月10日頃
・著者/編集:木下彩
・出版社:日経BP社 , 日経BPマーケティン
・サイズ:単行本
・ページ数:191p
・ISBNコード:9784822250027

【内容情報】
二児の母が開業した小さなホテルが震災を乗り越え、ミシュランガイド5年連続二つ星に。奇跡はなぜ起こせたのか。

【目次】
はじめに 私たちが心から泊まりたいと思えるホテルを
第1章 二児の母が老舗ビジネスホテルの経営者に
第2章 このままでは未来はない
第3章 リーマンショック、東日本大震災を越えて
第4章 世界が認めたおもてなし
終わりに 私は「庭のホテル東京」の一番のファン

【著者情報】
木下彩(キノシタアヤ)
株式会社UHM代表取締役、庭のホテル東京総支配人。1960年東京都生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業後、ホテルニューオータニに就職。フロントスタッフとして勤務し、退職後に結婚。東京グリーンホテルのグループ系列である静岡グランドホテル中島屋勤務などを経て、94年に株式会社東京グリーンホテル(現株式会社UHM)に取締役として入社。翌年には代表取締役に就任。2009年5月に庭のホテル東京を新築オープンし、2011年4月より同ホテル総支配人を兼務。2013年に「ホテリエ・オブ・ザ・イヤー2012」に選出

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【評者】徳江順一郎(東洋大学国際地域学部准教授)

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 2020年の東京オリンピックに向けて、都心ではさまざまなホテルの開業が相次いでいる。最低でも1泊数万円、あるいは十数万円~というラグジュアリー・ホテルもあれば、気軽に泊まれる数千円のバジェット・ホテルもあり、多様な選択肢が用意されるようになってきた。

 ただし、それらはいずれも、世界的な高級ホテルチェーンや、国内にくまなく出店するホテルチェーンによるものがほとんどで、いわゆる独立系と呼ばれるような、1軒だけの、あるいは小規模なチェーンのホテルはかなり少なくなってしまったのが現実である。

 本書で取り上げられている「庭のホテル東京」は、数少ないこうした独立系のホテルである。必ずしもゴージャスな設備を備えているわけでもなく、かといって無駄をとことん排除したバジェット・タイプでもない。その意味では、必ずしも目立つホテルではないはずであるが、近年、特に海外からの来訪者に注目される存在となってきている。

 著者は1960年生まれ。上智大学卒業後、ホテルニューオータニ勤務等を経て、2009年に「庭のホテル東京」を新築オープンした。相次ぐ肉親の不幸を乗り越え、時代に合った新しいホテルを創り上げることに成功した事例は、ホスピタリティー研究の対象としてもきわめて関心を持てるものである。

 われわれ日本人は他人が(特に他国の人々が)発明・発見したものを模倣してブラッシュアップすることには長けているが、イノベーションが苦手であるとしばしば指摘される。その意味では、同ホテルはわが国のホテル業界に、静かで目立たないものではあるかもしれないが、イノベーションを起こしたことは間違いない。

 ここで述べられていることがどの宿泊施設でも成り立つかというと、もちろん必ずしもそうではない。だが、いくつかの点は適用可能であるだけでなく、家庭にも応用できるような点が多々あるのが興味深い。幾多の苦労を乗り越えつつ、さらに輝きを増している小粒で光るホテルの存在はわが国の誇りであろう。その一端に本書を通じて触れてみてほしい。

※女性セブン2014年7月10日号