【週末ぶらり旅】 宮沢賢治の「銀河鉄道」がよみがえる「SL銀河」 (朝日新聞デジタル 7月3日)

週末ぶらり旅
宮沢賢治の「銀河鉄道」がよみがえる「SL銀河」

朝日新聞デジタル2014年7月3日

http://www.asahi.com/shopping/travel/SDI201407029943.html


画像

牽引する蒸気機関車C58形239号は、引退後保存されていたものをJRが復元
岩手旅行の詳細はこちら


 「SL銀河」はJR釜石線の花巻~釜石間を結ぶ、蒸気機関車牽引の観光列車だ。「東北の文化・自然・風景を通してイマジネーションの旅へ」をデザインコンセプトとし東北の復興を支援しようと、2014年4月12日に運行を開始した。列車内は沿線を題材に描かれた宮沢賢治の世界観を元に、大正から昭和にかけての時代をイメージしたレトロ・モダンな内装がしつらえてあり、さながら「走る物語世界」が広がる。

 宮沢賢治ほどその作品と地域性を結びつけて語られることが多い作家はいない。読者の多くは彼の作品を東北の風土や自然と重ね合わせながら味わう。中でも作品で「イーハトーブ」と呼ばれる「岩手」こそ、彼が生まれ育ち、思想を深めていった場所だ。

 代表作『銀河鉄道の夜』は、彼が少年時代を過ごした花巻を起点としていた岩手軽便鉄道(当時)から着想を得たと言われる。花巻駅から遠野駅を経て仙人峠駅までを結ぶ鉄道はその後国有化され、花巻駅と太平洋岸の釜石駅を結ぶ現在のJR釜石線となった。

 短編童話『シグナルとシグナレス』も花巻駅を舞台にしている。隣り合って東北本線と岩手軽便鉄道の駅があったため、「幹線の最新式信号機と簡易(軽便)鉄道の旧式信号機の身分違いの恋」という物語が生まれた。

 SL銀河は原則として花巻駅を土曜の10時37分に出発し、午後3時過ぎに釜石駅に到着。日曜日は逆コースで戻ってくる。始発の花巻駅では夏の間、SL銀河乗車時に、ホームで岩手の代表的な郷土芸能、鹿踊(ししおどり)の実演をしている。太鼓を叩きながら踊る鹿踊りに圧倒されて半泣きになっていた子どもたちが、星座をモチーフとした濃紺の車両に乗り込むと、売店、ギャラリー、ラウンジ、プラネタリウムといった幻想的な空間が待っている。鉄道マニアならずとも、長い乗車時間をいろいろな形で楽しめるはずだ。

復元された機関車に新しい客室


画像

「SL銀河」は東北復興を願って復元された現代の「銀河鉄道」
岩手旅行の詳細はこちら


画像

宮沢賢治のイメージをちりばめたSL銀河の客室内
岩手旅行の詳細はこちら

 SL銀河を牽引するC58形蒸気機関車は、1972年の引退後約40年も公園で展示されていたが、手間をかけて復元され、石炭をたいて走る本物の蒸気機関車となった。客室には「キハ141系」という形式名からもわかるとおり、自走可能な気動車(ディーゼルカー)を使用している。昔の客車と違って冷暖房完備で、トンネルで機関車の噴煙を避けるために窓を開けたり閉めたりといった苦労もなく快適だ。途中の千人峠は岩手軽便鉄道時代には鉄道で越えることができなかったため、その区間は徒歩で越え、釜石とを結ぶ鉱山鉄道に乗り継ぐしかなかった難所。国鉄時代に迂回する形で釜石線が全通したとはいえ急勾配区間も多く、蒸気機関車の牽引力だけでは負担がかかるためこのような車両編成になっている。SL列車といっても「なにもかも昔のまま」が売りになる保存鉄道とはひと味違い、イメージとしての蒸気機関車の旅を現代的な形で楽しむことに重点を置いた新しい試みといえよう。

 花巻周辺には宮沢賢治関連の記念館や「イギリス海岸」などゆかりの地が多く、賢治ファンにとっては一度は訪れたい場所だろう。沿線には柳田国男の『遠野物語』で有名な遠野があり、終点の釜石は「鉄の街」。ただ名所旧跡をめぐるのではなく、その土地の背後にある物語や歴史を知っていればなお楽しめる。「本物」の存在感とその背後に広がる豊かな物語。ホームに響く子供たちの歓声がその魅力を物語っていた。

文と写真 ジュラ・高橋洋

ぶらり

画像

宮沢賢治記念館と地域のスポット

紹介スポットに旅する
楽天トラベルの「岩手観光のお得な情報」はこちら
楽天トラベルの「岩手県の温泉地一覧」はこちら
楽天トラベルの「JR往復と宿泊のお得なセット」はこちら
楽天トラベルの「盛岡方面への高速バス」はこちら

SL銀河の詳細情報
 全車指定 乗車券のほか指定席券(おとな820円・こども410円)が必要。列車の充実した設備や乗車時間に比べてお得感が高く、家族連れにもうれしい。 
▽販売期間:乗車日の1か月前の10時より 
▽運行日:原則として毎週土曜日にJR花巻駅発、日曜日に釜石駅発 
▽運転時刻:花巻10:37発-釜石15:04着、釜石10:55発-花巻15:20着
★運行状況はJR東日本に確認のこと

関連情報

ホテルグランシェール花巻

画像

JR花巻駅前にあり、花巻観光に便利。敷地は旧岩手軽便鉄道花巻駅の位置で裏手にその記念碑が設置されている。すぐ隣に宮沢賢治の銀河鉄道の夜をモチーフとしたからくり時計がある。


ホテルグランシェール花巻
楽天トラベル
緑豊かな環境に有り、駅・空港へのアクセスも簡易です。JR東北本線 花巻駅東口から徒歩1分


楽天市場 by ホテルグランシェール花巻 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



ケンジの宿

画像

JR新花巻駅西口から約300m。新花巻駅はJR東北新幹線と、SL銀河が走るJR釜石線の接続駅。宮沢賢治イーハトーブ館や宮沢賢治童話村へは、JR東北本線花巻駅よりこちらの方が近い。


ケンジの宿
楽天トラベル
新花巻駅西口より300m。宮沢賢治、童話村等迄徒歩10分。花巻温泉や遠野物語にも便利な新規の宿です。


楽天市場 by ケンジの宿 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



フォルクローロいわて東和<JR東日本ホテルズ>

画像

JR東日本グループが運営するホテル。SL銀河が停車するJR釜石線土沢駅から徒歩約15分。「田園リゾート」のキャッチフレーズはそのロケーションからだけではなく、敷地内に自然菜園があり、ヤギが飼われている。


フォルクローロいわて東和<JR東日本ホテルズ>
楽天トラベル
田園風景の中に静かにたたずむ菜園併設ホテル。東和インターのすぐ隣にあるためアクセスに便利です


楽天市場 by フォルクローロいわて東和<JR東日本ホテルズ> の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



語り部の聴ける宿 あえりあ遠野

画像

遠野と言えば昔話。ここでは施設内の「語り部ホールI」で毎夕6時から囲炉裏を囲んだ「語り部」が開催されている。宿泊客は参加無料でリクエストにも応えてくれる。なお、SL銀河は給水などのため、JR釜石線遠野駅に1時間ほど停車する。


語り部の聴ける宿 あえりあ遠野
楽天トラベル
~語り部の昔話が聴ける宿~角閃石大浴場・月替り和会席も評判。全室インターネット無料(有線LAN)


楽天市場 by 語り部の聴ける宿 あえりあ遠野 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



浜べの料理宿 宝来館 SL銀河運行開始記念プラン

画像

「SL銀河運行開始記念プラン」では、車で10分のJR釜石駅までの無料送迎、夕食グレードアップなどが用意されている。三陸の海の恵みを贅沢に堪能する「厳選☆海の幸プラン」もある。


浜べの料理宿 宝来館
楽天トラベル
海・山・里がギュッと詰まった釜石と、浜べの料理宿・宝来館に、どうぞお越し下さい。


楽天市場 by 浜べの料理宿 宝来館 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0