『「イタリア郷土料理」美味紀行』中村浩子著(小学館 885円税込)

『「イタリア郷土料理」美味紀行』中村浩子著(小学館 885円税込)
日刊ゲンダイ2014年6月11日

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/150864


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『「イタリア郷土料理」美味紀行』(小学館文庫)中村浩子著(小学館 885円税込)


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9都市20人が誇る「最愛のひと皿」の物語

イタリア料理人の落合務氏曰く「イタリアは、自国の料理、ひいてはマンマの味が一番だと思っている人だらけ」。こと食に関しては誰よりも誇り高く、食べることを楽しむことに何より情熱を注ぐのがイタリア人なのだ。そして、海に囲まれた細長い国土を山々が貫くイタリアは地方ごとに気候・風土が異なり、そのため食材も料理も地方ごとに違う。さまざまな郷土料理から成り立っているのが、イタリア料理とも言えるのだ。

トリノ、ミラノ、ヴェネツィア、ボローニャ、フィレンツェ、カリアリ、ローマ、ナポリ、パレルモ……翻訳家の著者はイタリア全土を旅しながら、9都市に暮らす20人と出会い、彼らの食卓の記憶を引き出していく。小説家、デザイナー、印刷職人、トマト生産者、操り人形師など、さまざまな職業の人々が語る「最愛のひと皿」の物語は時に甘く、時にはとても苦い。その土地で懸命に生きる、前向きで力強い人々の姿が伝わる美味紀行。


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小学館文庫 中村浩子 小学館発行年月:2014年01月 ページ数:281p サイズ:文庫 ISBN:


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・発売日:2014年01月
・著者/編集:中村浩子
・出版社:小学館
・サイズ:文庫
・ページ数:281p
・ISBNコード:9784094088922

【内容情報】
地方ごとに気候や風土が異なるイタリアでは、人々が欲する食材や味もさまざま。町の数だけ郷土料理が存在する。イタリア語歴三十年を超える著者が、トリノ、ミラノ、ヴェネツィア、ボローニャ、フィレンツェ、カリアリ、ローマ、ナポリ、パレルモの九都市とその郊外を巡り、各土地ならではの仕事をする人々になじみ深い料理を訊いて、地方ごとのちがいを浮き彫りにした書き下ろしエッセイ。イタリア人にとって食べること=人生。それぞれの料理から、その人の感性や人間性、人生の悲喜交々が垣間見える。巻末に『ラ・ベットラ』の落合務シェフによる解説を収録。

【目次】
第1章 トリノ
第2章 ミラノ
第3章 ヴェネツィア
第4章 ボローニャ
第5章 フィレンツェ
第6章 カリアリ
第7章 ローマ
第8章 ナポリ
第9章 パレルモ

【著者情報】
中村浩子(ナカムラヒロコ)
1961年福岡出身。イタリア語翻訳・文筆家。東京外国語大学イタリア語学科卒。本田技研工業勤務後、新聞社『ラ・レプブリカ』極東支局長助手。日本菓子専門学校外部講師。茶道表千家教授資格をもち、俳句結社「海」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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■パルチザンとボッリートの思い出

 一口にイタリア料理といっても、クリームチーズ系のパスタしか食べない地方があるかと思えば逆にトマトソース系しか食べない所もあるという。本書はイタリアの各地を巡り、その土地に住む人々にそれぞれの郷土料理や思い出の味について聞く、食エッセー。トリノ生まれの文筆家・ロレンツォは、第2次世界大戦中に疎開した村でドイツ軍と戦うパルチザンの姿を間近に見た思い出と彼らが食べていた「茹で肉(ボッリート)」について語る。ミラノで代々続く高級婦人帽子店の店主兼デザイナーのラウラの思い出の味は忙しい母に代わって父親が作ってくれたリゾットだ。9都市20人の人生と味の思い出から豊かな食文化の神髄に迫る。