【親子でぶらり 学べるスポット】 精鋭1万9000人の悲劇刻む 予科練平和記念館(茨城県阿見町)

【親子でぶらり 学べるスポット】
精鋭1万9000人の悲劇刻む 予科練平和記念館(茨城県阿見町)

東京新聞2014年3月13日

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyoguide/info/burari/CK2014031302000198.html


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展示室には、総員起こしから就寝まで、予科練習生らが施された厳しい訓練の資料なども

 昭和18年に封切られヒットした映画「決戦の大空へ」の主題歌「若鷲の歌」をご存じの方も多いだろう。海軍飛行予科練習生(予科練)を歌ったものだが、「今日も飛ぶ飛ぶ霞ケ浦にゃ」の一節から、予科練では航空機の操縦を訓練していたと誤解されているきらいもある。

 平和記念館学芸員の青木郁雄さんは「実際には航空機に乗るための体力と知識を得る訓練をしていました。『赤とんぼ』と呼ばれる練習機に乗るのは予科練を卒業して飛行練習生になってからでした」と話す。

 昭和5年、横須賀に誕生した予科練が海軍霞ケ浦航空隊に移ったのは昭和14年。翌15年に土浦海軍航空隊として再編成され、予科練教育の中心地となった。「全国19カ所に予科練は開設されました。成績優秀で心身壮健のエリートを選抜・訓練していましたが、戦争末期には十分な訓練が行われたとは言い難いようです」と青木さん。予科練を卒業して航空機に乗れたのは「決戦の大空へ」封切り直後の18年10月入隊が最後。戦争末期には「回天」や「震洋」など海の特攻隊要員となった人も多い。卒業生約2万4千人のうち1万9千人が戦死している。

 霞ケ浦飛行場があった阿見町が平成22年に開設した記念館は「7つボタン」にちなんで7つのテーマ展示室から成り、厳しい訓練の模様、空襲や特攻の様子を史料や映像を交えて展示している。

 「日曜には基地で家族と面会もできました。外出先で書いた検閲を受けずに済んだ手紙などには、少年らしい心情がつづられています」と青木さん。「少年らが予科練を志した動機、特攻の悲劇など予科練の事実を正確に伝えていきたいです」と話している。 (仁)

 ★予科練平和記念館 茨城県阿見町廻戸(はさまど)5の1、JR土浦駅からバス阿見中央公民館行き、阿見坂下下車徒歩3分。入館料大人500円、小中高生300円。原則月曜休館。6月1日までテーマ展「予科練生たちの日常~少年の素顔~」開催中。(電)029・891・3344。近くの陸上自衛隊武器学校内に予科練戦没者の遺書や遺品を展示した雄翔館(入館無料)がある。

◆ひとこと

 「今の平和が多くの犠牲のうえにあることに思いを馳(は)せながら、後世にどうやって平和を引き継いでいけるか考えるきっかけにしていただければ」と青木さん。

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●足を延ばせば…

 ★霞ケ浦総合公園 土浦市大岩田1051、JR土浦駅からバス大岩田2区下車。霞ケ浦や世界の淡水魚を展示し、野鳥観察コーナーのあるネイチャーセンター(原則月曜休館)、飛行船形のジャングルジム「ツェッペリン号」や全長約45メートルの「ローラー滑り台」、「オランダ型風車」など娯楽施設のほか、「水生植物園」や落差約5メートルの「水郷の滝」(人工滝)などがある。風車の展望台からは360度見渡せる。(電)029・826・4829

 ★ホースライディングスクエアー エボルブルス 阿見町大形696、圏央道阿見東ICから3キロ。手ぶらで体験乗馬が楽しめる。体験料3000円と別途、ブーツとヘルメットレンタル、傷害保険料が1000円。前日までに要予約。原則火曜定休。(電)029・889・5026

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