【風景手帳 横田健一郎[4]】 冬の片品 新年、幻想の瞬間

【群馬】
風景手帳 横田健一郎[4] 冬の片品 新年、幻想の瞬間
東京新聞2013年8月28日

http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20130828/CK2013082802000158.html


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 骨の芯まで凍るような新雪に足を入れ、人の気配も雑音もない真っ白の世界で楽しむ。

 松の内を終え、1月後半になると武尊山に絵を描きに行く。スタッドレスタイヤで進める限界から油絵の画材が入った15キロのザックを背負い、足元の雪をギシギシいわせながら描く場所を探す。

 水色と紫色に輝く山並み、大福のような雪を載せた杉、自分の白い吐息がなんとも幻想的だ。この瞬間がたまらなくて毎年訪れる。

 描く前に必ず手を合わせる。1年で最初の仕事。無事に描けるよう祈ったり、土地へのあいさつ、感謝の言葉を添えたりといろいろだ。

 しかし、ゆっくりしていられない。描き始めたら一気に手順よくやる。雪山は危険だ。

 以前、嬬恋村で遭難してから、雪山での制作には特に緊張感を持つ。「これで本当にいいのか」と、良い場所ほど後ろ髪を引かれる思いで後にする。

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