「駅メロ!」塩塚博著(扶桑社 2205円) <電車の発車メロディーの奥深さが分かるCDブック>

「駅メロ!」塩塚博著(扶桑社 2205円)
【書籍・書評】
日刊ゲンダイ2013年6月17日 掲載

http://gendai.net/articles/view/book/142959

<電車の発車メロディーの奥深さが分かるCDブック>


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 電車通勤をしている人なら毎日耳にする、電車の発車を知らせるメロディー。塩塚博著「駅メロ!」(扶桑社 2205円)は、新橋や中野、有楽町などJRの各駅で流れている発車メロディーを手がける作曲者によるCDブック。そのルーツから曲に隠された秘密まで、“駅メロ”の第一人者が語り尽くしていく。

 従来、日本の駅では電車の発車を知らせる手段としてベルやブザーが用いられてきた。しかし、それはとてもけたたましく、“早く乗れ!”とせき立てられるような音だった。ところが、1987年に国鉄が民営化されてJRが誕生すると、顧客サービスの一環として発車メロディー制作のプロジェクトが発足。1989年、新宿駅と渋谷駅で初めて、ヤマハによる発車メロディーが導入されたのだという。

 CM曲やラジオジングルの作曲を手がけていた著者の駅メロが初めて採用されたのが、1994年。場所はJRの磯子駅で、ハープやチャイムの音を組み合わせた駅メロだったという。以降、音色がきらびやかで心地よい著者の作品は人気を集め、現在でもさまざまな駅で使い続けられている。オリジナル楽曲はもちろん、中央本線三鷹駅の「めだかの学校」や、根岸線関内駅の「熱き星たちよ(横浜DeNAベイスターズ応援歌)」などのご当地駅メロも、多数手がけているそうだ。

 本書には、著者の駅メロ作品CDが付いているが、曲の特徴として転調が多いことと、ハ長調のド・ミ・ソなど主和音とは違う和音で終わる“偽終止”が多いことが分かる。これは、利用客に気持ちよく乗車してもらうとともに、少しだけ緊張感を持たせて安全を促すテクニックなのだとか。毎日何げなく耳にしている駅メロの奥深さが分かる。





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