「東京放浪記」別役実著 (平凡社 1890円)

「東京放浪記」別役実著 (平凡社 1890円)
【書籍・書評】
日刊ゲンダイ2013年6月14日 掲載


<人生と共に変遷を遂げていった東京の街>

 高校を卒業した昭和32年の春に長野から上京して以来、長い付き合いになった「東京」の街を自らの人生と共に振り返った著者初めての自叙伝的エッセー。2010年5月から13年2月までに平凡社「月刊百科」と「図書新聞」に「東京彷徨記~私と街と昭和」として掲載されたものに修正を加えて刊行された。

 長野からの上京者は信越線で碓氷峠を越えて上野に着く上野組と、松本や諏訪方面から中央線で新宿に着く新宿組に分かれるという一節から始まる「上野」、早稲田大学入学式の日に劇団・自由舞台に入部したために、大学よりも劇団に奉仕する生活となって大学抹籍となった経緯をつづる「早稲田」、結婚して子どもが生まれ銀行の原稿料の振込口座を開いた「六本木」など、東京の街で劇作家として身を立ててきた人生の思い出がつづられている。移り変わりの激しい街の歴史が、地方から上京して東京内部を転々とした者の視点で考察されている点も興味深い。


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別役実 平凡社発行年月:2013年05月17日 ページ数:237p サイズ:単行本 ISBN:978


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