【限定 要チェック!】 名建築の内部 一挙公開 三渓園(横浜市) (東京新聞2013年6月7日)

【限定 要チェック!】
名建築の内部 一挙公開 三渓園(横浜市)
東京新聞2013年6月7日



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臨春閣の左に亭?。屋根の下にはベンチもあって座れる

 港町のエキゾチックなイメージが強い横浜に、国の名勝にも指定された広大な日本庭園がある。三渓園は、明治~大正期にかけて製糸・生糸貿易で財をなした豪商・原三渓が造った名庭であり、“名建築ミュージアム”だ。
 庭内には、三渓が京都や鎌倉などから集めた17棟の歴史的建造物が点在。うち10棟が国指定の重要文化財となっている。8~16日まで、その内部を一挙公開。原家から三渓園を譲り受けた横浜市が、管理のために設立した財団の60周年を記念する企画だ。
 庭は1906(明治39)年から一般開放している「外苑」と、かつては原家が私庭としていた「内苑」に分かれている。外苑には、パンフレットにも使われる象徴的な三重塔があり、そちらも公開されるが、見逃してほしくないのは内苑。
 池を抱くように建つ「臨春閣」は、今は紀州徳川家の別荘とされているものの、三渓の存命中は、豊臣秀吉の「聚楽第」だと思われていた。そこで三渓は内苑を“秀吉ワールド”にしたという。秀吉が架け替えた京都五条大橋の橋杭を転用した手水鉢(ちょうずばち)や、千利休が刺客に襲われた際の刀傷がある「身代(みがわ)り灯籠」を置き、池を挟んだ向かいには、秀吉が実母のために建てた「旧天瑞寺寿塔覆堂」を配した。池にかかる亭?(ていしゃ)(屋根付きの橋)は、秀吉の正妻、ねねが晩年を過ごした高台寺のものと同様だ。
 第二次大戦の戦火をくぐり抜けた傷痕を、見事に補修した跡も見てほしい。各時代の日本が誇る職人の技がここに息づいている。
 (文と写真 村手久枝)
◇横浜市中区本牧三之谷58の1。9~17時(入場は16時半まで)。年末以外無休。入園料大人(中学生以上)500円、子供200円。(電)045・621・0634~5。

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