都の西北「幻の野菜」 早稲田ミョウガタケ復活 (東京新聞2013年5月7日 13時51分)

【社会】
都の西北「幻の野菜」 早稲田ミョウガタケ復活
東京新聞2013年5月7日 13時51分

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013050790135158.html


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地中に掘られた室で育つ早稲田ミョウガのミョウガタケと栽培した井之口喜実夫さん。室は普段、日よけのマットで覆われている=東京都練馬区で

 早稲田大の前身学校が創立したことに伴う市街化で、百年以上前に廃れた東京都新宿区の地域野菜「早稲田ミョウガ」。二〇一〇年に民家の庭で見つかり、栽培が復活しただけでなく、今年は早稲田ミョウガからミョウガタケの収穫にも成功した。十日、新宿区のホテルでミョウガタケの試食会が行われる。 (杉戸祐子、写真も)
 早大の早稲田キャンパス周辺はかつて、ミョウガ畑と水田が広がっていた。だが、一八八二年に前身の東京専門学校が創立し、宅地化が進むとミョウガ畑はすっかりなくなった。
 その後、早稲田ミョウガはしばらく「幻の野菜」とされてきたが、江戸東京・伝統野菜研究会代表の大竹道茂さん(69)と早大生が、二〇一〇年夏に地域を捜索し、旧家の庭で見つけた。
 ミョウガやミョウガタケの栽培経験が豊富な練馬区の農業井之口喜実夫さん(65)がもらい受け、復活に向けた栽培を開始。一一年秋、早稲田ミョウガの収穫に成功した。現在は都内で七軒の農家が栽培している。通常のミョウガより赤みが鮮やかで、ぷっくりと膨らんでいるのが特徴だ。
 井之口さんはさらに昨年、早稲田ミョウガからミョウガタケを試験栽培。今年は三月から本格的に育ててきたミョウガタケが収穫期を迎えた。
 ミョウガタケは、畑の一角に掘られた畳一畳分、深さ一メートルの室(むろ)で栽培。日よけのマットをはがすと、黄緑色の葉の下に高さ七十~八十センチ、直径一センチ弱の茎が伸び、ほんのりと赤みを帯びていた。えぐみが少なく、生でも食べやすい。
 暗所で栽培するが、数回だけ日に当てて赤みを帯びさせる。井之口さんは「当てるタイミングや時間は長年のカン。当てすぎればしおれてしまう」と話し「ミョウガタケも復活させることができ、ほっとした」と笑う。
 都農林総合研究センターには、明治時代から昭和中期ごろに描かれた早稲田ミョウガのミョウガタケの細密画が残っている。大竹さんは「貴重な江戸の食文化の一つ」と指摘。「早稲田の名物を多くの人に知ってもらい、需要が増していくといい」と期待する。
 スーパーなどへの流通予定はまだないが、十日にリーガロイヤルホテル東京(新宿区)の日本料理店「なにわ」で試食会がある。予約制で五千七百七十五円。問い合わせは同ホテル=電03(5285)1121=へ。
 <ミョウガとミョウガタケ> ミョウガはショウガ科の多年草。独特の香りがあり、花の部分は天ぷらや薬味に使われる。ミョウガタケは暗所でミョウガの根茎を栽培し、若い茎を刺し身のツマや天ぷらなどにして食べる。旬はミョウガが夏-秋、ミョウガタケが春。
(東京新聞)

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