【とことんかわさき体験<4>】 川崎純情小町☆ ハードなダンストレに悲鳴 

【神奈川】
とことんかわさき体験<4>川崎純情小町☆ ハードなダンストレに悲鳴
東京新聞2013年5月6日

http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20130506/CK2013050602000156.html


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川崎純情小町☆のメンバーの中で、なぜか一人だけ動きが違う記者(右端)=市内で


アイドルってすごい!

 川崎市公認のご当地アイドル・川崎純情小町☆は、ゴールデンウイークもイベントでの市のPRや練習に大忙し。「歌って良し、踊って良し」とファンが言う小町たちの実力を探った結果が、冒頭の感想だ。

 「おまえ、運動神経だけは良いって言っていたな」

 実は挑戦に迷いもあったが、上司の挑発で腹が固まった。AKB48最年長の篠田麻里子さんと生年月日は約三カ月違い。上司を見返してやる、と小町の週一回のダンス&ボイストレーニングに参加させてもらった。

 小中学校時代は体力テストの成績は良く、運動神経には自信がある。でも、二時間のダンストレーニングは地獄だった。

 例えば背筋を鍛えるため、あおむけで足を宙に浮かせ、その状態を一分間以上保つトレーニング。ダンス講師の「キープ」の声に、「殺す気か!」と本気で思う。でも、小町は誰も脱落しない。

 恥ずかしながら一人足を落とした。衰えにショックを受けていると、「私も初めはしんどかったですよ!」とメンバーの浅井雅さんが慰めてくれた。

 すぐに振り付けを覚えるのも、さすがだ。講師が三、四回実演してみせるだけで同じように動けてしまう。

 思えば、ダンスだけは大の苦手だった。体が硬く、繊細な動きができない。「油の切れたロボット」が母の評だ。「慣れですよ」とリーダー前田沙耶香さんに言われても、彼女のキレのあるセクシーなダンスの横で、カクカクと手旗信号のようにしか動けない。

 踊りながら声を出すためのボイストレーニングでも、すごさを目の当たりにした。腹筋や背筋をしながら、オリジナル曲のカラオケに乗って歌うのだ。私はほとんど歌えない上、一曲すら腹筋を続けられないのに。

 彼女たちはハクチョウに似ている。

 美しく滑らかに水面を泳ぐハクチョウは、水面下で必死に足をばたつかせている。笑顔を絶やさずに歌って踊るアイドルも、体力づくりや表現力を磨くために、陰で妥協せずトレーニングを積んでいるのだ。

 「努力で補えないことがあると悔しい。成長するのは自分との戦いです」と伊東裕扶子さん。その厳しさを思い知った。

 ハードなトレーニング後は、「小町組」と呼ばれるファンへの感謝イベントだった。アイドルって、実際ファンのことをどう思っているんだろう-。そんな意地悪な疑問も実はあった。

 小町たちからは「元気の源」「自分たちがいるための存在」と矢継ぎ早の答えが返ってくる。「全然お客さんがいない時もあったから、盛り上げてくれるとうれしい」とも。

 「一緒に頑張ろうという気持ちになる」。そんな熱い小町組と笑顔で接する姿を見ていると、仕事への思いやファンの存在が支えになっていることを実感する。頑張る姿やファンを大事にする姿に、図らずもファンになってしまった。(飯田樹与)=おわり

 <メモ> 川崎純情小町☆は、川崎市の地域活性化プロジェクトとして2011年10月に結成された。メンバーは現在6人。前田沙耶香さんは宮前、前田薫里さんは中原、田中麗子さんは高津、浅井雅さんは麻生、伊東裕扶子さんは川崎・幸、伊藤みのりさんが多摩と、それぞれ担当区を持っている。

 市内の観光地や地名などが登場する曲を歌い、週末のいずれかはイベントに出演、ブログなどで市や担当区の情報を発信する。活動スケジュールはホームページで。

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