エベレストでの「恐怖の乱闘」、登山家側がシェルパに暴言か 新証言続々 (AFPBB News)

エベレストでの「恐怖の乱闘」、登山家側がシェルパに暴言か 新証言続々
AFPBB News 2013年05月02日 19:43 発信地:カトマンズ/ネパール






世界最高峰エベレスト(Everest)のテントで英国人山岳写真家のジョナサン・グリフィス(Jonathan Griffith)氏が撮影した、スイス人登山家のウエリ・シュテック(Ueli Steck)氏(左)とイタリア人登山家のシモーネ・モロ(Simone Moro)氏(中央、2013年4月27日撮影、同5月1日提供)。(c)AFP/JONATHAN GRIFFITH

【5月2日 AFP】世界最高峰エベレスト(Everest)で起きた欧州の登山家グループとシェルパ(ネパール人登山ガイド)らの乱闘をめぐり、けんかを売ったのはシェルパを罵った登山家たちだったとする新たな目撃証言が2日、明らかになった。

 この騒動は、エベレストで前月27日、スイス人の登山記録保持者ウエリ・シュテック(Ueli Steck)氏と4回のエベレスト登頂歴を持つイタリア人のシモーネ・モロ(Simone Moro)氏、英国人山岳写真家のジョナサン・グリフィス(Jonathan Griffith)氏らが、新ルートでの無酸素登頂を目指している最中にシェルパたちと乱闘になったもの。事件は世界の登山関係者に衝撃を与えただけでなく、エドモンド・ヒラリー(Edmund Hillary)卿とシェルパのテンジン・ノルゲイ(Tenzing Norgay)氏によるエベレスト初登頂から60周年の節目の年の祝賀ムードに水を差す形となった。

 乱闘を目撃した人々からは、ロープを取り付けるまで待ってほしいとのシェルパ側の要請を欧州の登山家らが無視したために、ローツェ(Lhotse)の氷壁で両者が口論を始めたとの証言が出ている。

■最初にシェルパを罵倒、挑発

 目撃者の1人、米登山家ギャレット・マディソン(Garrett Madison)氏は、米登山誌「Outside」に電子メールで次のような証言を寄せた。「最初にシモーネ(モロ氏)がネパール語で、ありったけの罵りの言葉を叫んだんだ」

 モロ氏らは、このとき怒ったシェルパたちにアイスピックを手に詰め寄られたと主張している。この後、両者は標高6500メートルの第2キャンプまで下山したが、マディソン氏によるとこの途中でモロ氏は、無線で「不満があるなら第2キャンプまで下りてくればいい。一戦やってやろうじゃないか」とシェルパらを挑発したという。

 シュテック氏とモロ氏は、第2キャンプで「理性を失い暴徒化した」シェルパらに襲われ、殺してやるなどと脅され、テントに石を投げつけられたなどと主張している。

 しかしマディソン氏や、AFPの取材に応じた別の目撃者は、実際に乱闘を始めたのは氷壁での口論とは無関係の別の欧州からの登山家だったと語っている。口論を仲裁している最中に、この登山家が「シェルパと小突き合い」になり、これを機に乱闘が始まったという。

 口論を仲裁しようとしたという米国人登山家のメリッサ・アーノット(Melissa Arnot)氏は、AFPや米テレビABCの取材に、「外国人登山家側が過ちを犯し、シェルパ側も登山家らの意図を誤解したのだと思う」と述べた。

■商業化する登山、20年分の不満爆発か

 渦中の3人のうちの1人、写真家のグリフィス氏も英紙ガーディアン(Guardian)とのインタビューで、モロ氏がシェルパに向かって暴言を吐いたと証言した。そのうえで、こう指摘している。「ただ単に、私たちがシェルパを怒らせたから乱闘になったんじゃない。10年分、もしかしたら20年分もたまっていた不満があふれ出したんだ。どこであれ暴徒は許されべきではないし、エベレストでなんて論外だ。だが、何かを変える必要がある」

 3回のエベレスト登頂経験を持つ米登山家ジェイク・ノートン(Jake Norton)氏はAFPに対し、外国人登山家とシェルパとの間の摩擦はエベレストが商業主義化しすぎたことに起因するのではないかとの見方を示した。

 ノートン氏は、「商業登山のまん延で、人々がエベレストに登る目的は多様化し、中には伝統的な登山精神を持たない人たちもいる。そのことが登山を変えている」と指摘。登山界に対し、今回の乱闘事件を受けて現状を見直し、登山のあり方や地元登山ガイドとの関係を考え直すきっかけにしてほしいと語った。

■渦中の3人は登頂を中止

 ネパール観光省は4月30日、登山家とガイドは双方に謝罪した上で和解し、登山家らはエベレスト登頂を再開すると発表したが、シュテック氏、モロ氏、グリフィス氏の3人は同日、エベレスト登頂を中止し帰国の準備に入ったと発表した。

 グリフィスさんはベースキャンプから電子メールでAFPに対し、「登山は私たち全員にとって終わった。継続しようかという話は一切なかった」と述べた。また、モロさんもAFPの取材に今シーズンは登山をしない方針を明らかにし、「ヘリで飛んで救助活動だけ行うつもりだ」と述べた。モロさんは高高度ヘリコプターの熟練パイロットでもある。(c)AFP/Kyle Knight

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