“夫婦梅”とお別れ 青梅の吉川英治記念館 ウイルス感染で伐採 (東京新聞2013年3月26日)

【東京】
“夫婦梅”とお別れ 青梅の吉川英治記念館 ウイルス感染で伐採
東京新聞2013年3月26日


 
画像

吉川英治記念館の庭で伐採される夫婦梅=青梅市で

 大衆文学の巨匠、吉川英治が、夫婦(めおと)に見立てて歌に詠んだ青梅市の旧宅(現・吉川英治記念館)の紅梅と白梅が二十五日、植物ウイルス感染のため伐採された。作業は休館日の月曜を選んで行われ、小雨が降る中、一部の関係者だけでひっそりと別れを惜しんだ。 (阿部博行)
 <白梅は紅梅に倚(よ)り 紅梅は白梅に添ひ 双照(ならびてらし) 双映(ならびはえる) いよいよ白く いよいよ紅(あか)し>
 歌に詠まれた二本の梅は、互いの幹を接して寄り添うように立っていた。吉川英治記念館学芸員の片岡元雄さんによると、「双照」を「相照」とした歌もある。
 吉川は一九四四年に青梅市に疎開。農家の屋敷を購入し一九五三年まで住んだ。お気に入りの二本は移住前から存在したとみられていたが、記念館の最近の調査で、吉川本人が別の場所から移植して庭師に頼んで姿形を整えた可能性が高いことが分かった。樹齢は百年ほどという。
 吉川のおいで青梅市の鈴木博さん(75)は「おじは梅をめでながら小説を書き、作中でも人間の生き方を梅の木に託して描いたりした。こんな形で失われ、悔しい」と話した。
 地元で児童文学に携わる浜田尚子さん(61)は「青梅の人にとって梅はささやかな楽しみ。夫婦梅は梅の里を象徴する木であり、吉川も悲しんだでしょう。この雨は涙雨です」と惜しんだ。
 記念館の庭には今月中旬まで八十三本の梅があったが、二本を含む計三十四本から植物ウイルスの「プラムポックスウイルス」を検出。感染拡大を防ぐため、植物防疫法に基づき伐採された。
 記念館はお別れ企画として、梅をテーマにした俳句を三十一日まで募集している。四月末から館内に展示し、投票で多くの票を集めた作者に記念品を贈る。〒198 0064 青梅市柚木町1の101の1 吉川英治記念館=電0428(76)1575=へ。


三国志 文庫 全8巻 完結セット (吉川英治歴史時代文庫)
講談社
吉川 英治

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 三国志 文庫 全8巻 完結セット (吉川英治歴史時代文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



宮本武蔵 全8冊 吉川英治歴史時代文庫
講談社
吉川 英治

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 宮本武蔵 全8冊   吉川英治歴史時代文庫 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル











この記事へのコメント

この記事へのトラックバック