【親子でぶらり 学べるスポット】吉宗が残した憩いの場 飛鳥山公園(東京都北区)(東京新聞3月21日)

【親子でぶらり 学べるスポット】
吉宗が残した憩いの場 飛鳥山公園(東京都北区)
東京新聞2013年3月21日



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吉宗の事績をたたえた碑も残る飛鳥山公園


 「江戸時代、上野が夜桜見物禁止で、太鼓などの鳴り物も許されなかったのに対して、飛鳥山では制約なしに楽しめたようです」。東京・北区飛鳥山博物館の学芸員久保埜(くぼの)企美子さんは話す。

 5代将軍綱吉が廃止した鷹(たか)狩りを、8代将軍吉宗が復活させた。江戸近郊に鷹場が再び設けられ、将軍が休むための御膳所も整備された。その一つが飛鳥山近くにあり、この地をよく訪れた吉宗は、飛鳥山を庶民の遊楽の場にしたのだ。享保5(1720)年と同6年にはヤマザクラ1270本が植えられた。

 「公園史を繙(ひもと)いても、公の手でこうした遊園開発が庶民のためになされたのは、欧州より1世紀以上早い」と久保埜さん。

 「近くに王子権現、王子稲荷(いなり)もあり、日本橋から2里余、というのもぎりぎり日帰りできる距離。明け方から重箱や酒樽(だる)を担いで来たようです」。明治6年には、太政官布達により「芝、浅草、上野、深川」とともに日本初の「公園」に指定されている。

 「吉宗時代のヤマザクラは残っていませんが、ソメイヨシノなど約650本が植えられています。日当たり加減で開花がずれ、長く花見が楽しめますよ」という。園内にある北区飛鳥山博物館は地元の歴史や風土を紹介。大きいものは1メートルにもなる練馬大根、滝野川人参(にんじん)、滝野川牛蒡(ごぼう)も展示。最近では見たことがある人も少ないのでは。

 JR王子駅前から「アスカルゴ」の愛称で呼ばれるパークレールで登り、帰りは都電荒川線(飛鳥山駅)に乗るのも一興だろう。 (仁)


 ★飛鳥山公園 東京都北区王子1の1の3、JR王子駅、都電荒川線飛鳥山駅下車すぐ。パークレール「アスカルゴ」は王子駅中央口1分。博物館は同公園内。一般300円、65歳以上150円、小中高生100円。原則月曜休館。(電)03・3916・1133。


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●足を延ばせば…
 ★渋沢史料館 北区西ケ原2の16の1、飛鳥山公園内。渋沢栄一の生涯を史料で紹介。5月26日まで企画展「渋沢栄一と王子製紙株式会社」を開催。入館料一般300円、小中高生100円。原則月曜休館。(電)03・3910・0005。近くの渋沢庭園内に洋風茶室「晩香廬(ばんこうろ)」、「青淵文庫」も。

 ★紙の博物館 北区王子1の1の3、同公園内。古今東西の紙に関する資料を幅広く展示。5月26日まで企画展「創作折り紙 吉澤章作品展」。94年の生涯を折り紙に捧げ、世界の「ORIGAMI」にまで高めた作品を展示。入館料大人300円、小中高生100円。原則月曜休館。(電)03・3916・2320。 

 北区飛鳥山博物館、渋沢史料館、紙の博物館の3館共通入館券は一般720円、小中高生240円。

◆ひとこと
 「吉宗の事績を記す元文2(1737)年の石碑もあり、江戸時代の名残を残す花見の名所です。博物館も併せてぜひ」と久保埜さん。

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