【江戸東京 町歩き】 ママさんとオモニ<高田馬場> (日刊ゲンダイ2013年2月20日)

【江戸東京 町歩き】
ママさんとオモニ<高田馬場>
【話題】
日刊ゲンダイ2013年2月20日 掲載



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「この通りはバーばっかりで、“親不孝通り”っていわれたくらいだったのに、今はほとんどなくなったわねぇ」と話すのは、「純喫茶プランタン」の色っぽくオシャレなママさん。

 高田馬場の「さかえ通り」を歩くと、チェーン店ばかりがやたらと目につき、悲しい気持ちになった。「以前はこんなんじゃなかったですよねぇ」と、さかえ通りで異彩を放っていた「プランタン」の、外観通りの落ち着く店内の雰囲気にホッとし、ついママさんに愚痴ってしまったのだ。

「ウチは50年くらいになるけど、この通りの様子は随分変わったわよ。新しい店は入れ替わりも早くて、2カ月くらいかけて工事してたと思ったら、オープン1カ月くらいで閉めちゃうお店も」

 ママさんの話は続く。お客さんの大半はサラリーマンで、商談をしたり、一服したり。外の通りから見えるとよくないからと、10年ほど前まで店のレースのカーテンは閉め切ったままだった。

「今でも常連さんは、自分で閉めちゃうわね」

 ほどよい音量でかかるFMラジオ、開店以来そのままという内装にすっかりくつろぎ、昼日中にハイボールを2杯空けてしまった。ママさんと話したのは、旅のアクシデントやらテレビの値段やら一代で財を築いた関西人の話やら。「またいらしてね」と言われ、大きくうなずく。気持ちがよくなる喫茶店だなあ。

 外に出ると、雨。韓国語や中国語がそこかしこで聞こえた。こんな寒い日は、韓国料理屋で鍋、といくか。初対面から“おかあさん”と呼んでしまったオモニがいる「ソウル家」で、ジャガイモたっぷりのカムジャタンでも食べよう。韓国のソーセージであるスンデをつまみに、マッコリ飲んで温まろう。

 ママさんとオモニ。会いたい2人の女性が高田馬場にはいる。
(真)

より大きな地図で 江戸東京町歩き[89]高田馬場を表示

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