日本に5752ある博物館「面白さはHPを見ればわかる」と専門家…「なんて面白すぎる博物館」齋藤海仁著

日本に5752ある博物館「面白さはHPを見ればわかる」と専門家
NEWSポストセブン2013.01.13 16:00


 日本全国の博物館を訪ね歩いた人がいる。「なんて面白すぎる博物館」の著者、齋藤海仁さんだ。齋藤さんに博物館の楽しみ方、お勧めを聞いた。(取材・文=フリーライター神田憲行)

「なんて面白すぎる博物館」 齋藤海仁著(講談社 1,470円)


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牛の博物館(岩手県奥州市) 肉牛の生産日本一を誇る前沢にあり、コンパクトながらユニークな展示物で、人類と牛とのかかわり、食肉の歴史など、目からうろこの知識が得られる。

博物館 酢の里(愛知県半田市) 文化元年(1804年)尾張半田の酒造家・中野又右衛門が、酒を搾ったあと捨てられていた酒粕から酢を作ることに成功。この酢が大量に江戸に運ばれるようになり、握り寿司ブームが生まれた。ここから、江戸前寿司と全国で六割のシェアを誇るミツカンの歴史が始まった。

貨幣博物館(東京都中央区) 和同開珍、天正長大判といった国内の希少な貨幣から、ヤップ島の巨大な石の貨幣など世界の貨幣まで、コレクションは充実している。お金とは何かを考えるきっかけになる博物館

駿河湾深海生物館(静岡県沼津市) 世界に類をみない、湾でありながら水深千メートルを超える深海となっている駿河湾。深海蟹のタカアシガニを始め、まるでSFに出てきそうな深海生物の標本であふれている。

ジャパンスネークセンター(群馬県太田市) 研究機関でもあるため、大蛇、毒蛇、珍蛇……、世界中の蛇が集められている。ガラス越しに毒吐きコブラの毒を浴びるアトラクションもあり、食堂には、マムシ、シマヘビのハンバーグといったメニューも楽しめる。

蝶館カビラ(沖縄県石垣市) 脱サラして東京から移住した元サラリーマンが、世界的なコレクションを展示。観察館では貴重な蝶が舞う姿も見られる。石垣島にしか生息しない珍しい蝶の採集ツアーもガイドしてもらえる。

博物館 網走監獄(北海道網走市) 旧網走刑務所をそのまま保存。吉村明の名著『破獄』の舞台にもなった。

明治大学博物館(刑事関係展示)(東京都千代田区) 別名・拷問博物館。貴重な展示が多いが、なんといっても目玉は、ギロチンと鉄の処女といった処刑具や拷問具。

史跡 佐渡金山(新潟県佐渡市) 目からウロコのワンダーマウンテン。実際に使われた坑道を利用した博物館で、当時の様子を再現した蝋人形がおどろおどろしく迫力がある。

フォッサマグナミュージアム(新潟県糸魚川市) 誰もが中学で習い、言葉は知っていても、ちゃんと説明ができないフォッサマグナ。フォッサマグナの断層が地表に露出している現地で、わかりやすく解説されている。

牛の博物館(岩手県奥州市)
博物館 酢の里(愛知県半田市)
貨幣博物館(東京都中央区)
駿河湾深海生物館(静岡県沼津市)
ジャパンスネークセンター(群馬県太田市)
蝶館カビラ(沖縄県石垣市)
博物館 網走監獄(北海道網走市)
明治大学博物館(刑事関係展示)(東京都千代田区)
史跡 佐渡金山(新潟県佐渡市)
フォッサマグナミュージアム(新潟県糸魚川市)


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商品情報
・発売日: 2012年10月
・サイズ: 単行本
・ページ数: 191p
・ISBNコード: 9784062179577

【目次】
第1章 なんてユニークな生活の知恵
牛がいなければ、文明は五百年遅れていた! 牛の博物館ー岩手県奥州市
握り寿司ブームを起こした一軒の造り酒屋 博物館酢の里ー愛知県半田市
お金に関する漢字はなぜ貝だらけ!? 貨幣博物館ー東京都中央区
第2章 なんて不思議な生きものたち
日本一の深海に潜むクールでかわいい怪獣たち 駿河湾深海生物館ー静岡県沼津市
人はなぜ蛇を怖がるのか ジャパンスネークセンターー群馬県太田市
毒蝶はゆっくり優雅に飛ぶ 蝶館カビラー沖縄県石垣市
第3章 なんて歴史はドラマチック
「明治、昭和の脱獄王」に会いに行く 博物館網走監獄ー北海道網走市
拷問についてもう一度よーく考えてみよう 明治大学博物館(刑事関係展示)-東京都千代田区
今でも浜辺には金鉱石がゴロゴロ 史跡 佐渡金山ー新潟県佐渡市 ほか

【著者情報】
齋藤海仁(サイトウカイジン)
1968年、神奈川県生まれ。東京工業大学大学院でウニ・ホヤ・ヒトデの研究をした後、出版社に入社。ネイチャー誌、釣り雑誌編集長などを経て独立。現在は『ナショナルジオグラフィック日本版』ウェブ編集を担当

 * * *
 齋藤さんは世界的なビジュアル地理マガジン「ナショナルジオグラフィック日本版公式サイト」のウェブ編集者である。仕事の傍ら日本全国の博物館を訪ね歩き、昨年10月、国内10館の博物館の楽しみ方を紹介した「なんて面白すぎる博物館」(講談社ビーシー)を上梓した。北は北海道の「網走監獄」から南は石垣島にある蝶の個人経営の博物館まで、ページを開くたびに子どものころ親から与えられた図鑑を初めて開くような楽しさがある。

--そもそもどうして博物館にそんなに興味があるんです?
齋藤:子どものころからずっと好きだったんですよ。でも大人になると、あんまりいかないですよね。

--ええ、私も最近はとんどご無沙汰しています。
齋藤:博物館には大人の楽しみ方もあるんですよ。コツはそこの学芸員の方に説明を聞くこと。今はガイドツアーもありますし、私は取材でなくてもそのへんに立っている人にどんどん質問してます(笑)。良い博物館なら、学芸員も熱心ですし、面白い話がたくさん聞けますよ。

--良い博物館とは、どういう博物館でしょうか。
齋藤:やっている側の愛情が感じられるところです。そういうところは規模が小さくても予算が少なくても、学芸員が熱心なので展示にも工夫がある。HPが頻繁に更新されて内容が面白いところは、だいたい実際に訪れても面白いですね。

--逆につまらないところは?
齋藤:公立の歴史博物館とかに多い。博物館は博物館法で「社会教育施設」と位置づけられていて、公共事業にもなるし社会教育事業にもなるから建てられやすいんですが、そんな理由だけで建てられた博物館にはどこにも愛情がないですよね。いま国内に「博物館」と「博物館類似施設」をあわあせて5752館あるんですが、経営の苦しいところの大半は、展示も古くて工夫もない公立の歴史博物館です。逆に企業博物館は愛情が込められているので意外に面白いんですよ。

 そこで、齋藤さんにお勧め博物館を聞いた(コメントは齋藤さん)。

◇「ジャパンスネークセンター」(群馬県太田市)
 生きた蛇が見学できて、ガラスの仕切り越しにコブラが毒を飛ばす実演もあり、とくに今年は蛇年なのでイベントも多く企画されています。食堂で食べられるヘビ料理も美味しい。マムシのハンバーグと卵がお勧めです。

◇「神奈川県立生命の星・地球博物館」(神奈川県小田原市)
 王道的な博物館です。研究員もしっかりしていて、地球の歴史の展示あり、いろんな生物標本もいっぱいあって面白いですよ。ちゃんとした人がいるんです、ここ。

◇「大山祇神社宝物館」(愛媛県今治市大三島町)
 取材のついでにたまたま立ち寄って、私が腰を抜かした博物館です(笑)なんと武具・甲冑の国宝の7割か8割がここにあるんですよ。源義経が奉納した鎧とか、レプリカじゃなくて、本物が見られるんですから。

 最後に、今年で創刊125周年を迎える「ナショナル ジオグラフィック」誌の歴史を紹介する齋藤さんのコラム「そうだったのか!ナショナル ジオグラフィック」(http://nationalgeographic.jp/nng/article/20110518/270340/)も、博物館的に非常に面白いのでお勧めだ。






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