80年前の彩色など再現 築地本願寺の本堂 修復

【東京】
80年前の彩色など再現 築地本願寺の本堂 修復 
東京新聞2012年11月7日



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改修を終えた築地本願寺本堂の内部=中央区築地で


 昨年三月に始まった築地本願寺(中央区)本堂の初の修復工事が先月末で終わり、約八十年前の建築当時の雰囲気がよみがえった。昨年七月の国の登録有形文化財への登録と併せ、地元の関係団体が記念の行事「キズキナサイ2012」を十、十一の両日開く。 (小林由比)

 現在の本堂は関東大震災で焼失した後、一九三四(昭和九)年に建てられた。設計は法隆寺の研究で知られる伊東忠太(一八六七~一九五四年)。外観には円形屋根などインド様式を取り入れたが、本堂内は伝統的な浄土真宗の形式を踏襲。改修工事では、傷んだ壁の下地から作り直し、金箔(きんぱく)や漆などを再び施した。天井の文様や装飾なども建設当時の彩色を再現した。

 記念行事の両日は、普段は入れない本尊が安置されている部分にも入って内覧できる。伊東とその建築思想に共感し、建築を後押しした浄土真宗本願寺派の大谷光瑞二十二代門主(一八七六~一九四八年)の足跡を紹介するパネルも展示。修復過程を収録したビデオも上映する。

 十日正午から、全国各地のゆるキャラが晴海通り(三原橋-数寄屋橋)の銀座四丁目交差点など約四百メートルをパレード。本願寺のキャラクター「かるらん」のほか、群馬県の「ぐんまちゃん」、熊本県の「くまモン」など四十体が登場する。境内では両日ともにゆるキャラ広場を設置し、写真撮影などができるほか、築地場外の飲食店や区内にアンテナショップを持つ地域などが出店し、食事や名産品を販売する。

 本願寺の石川勝徳さんは「本願寺の文化的な価値を知ってもらうとともに、築地の街を訪れてもらい、楽しんでもらえる行事にしたい」と話している。本堂内覧は午前十時から午後一時の予定。

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